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ミドルブロッカーとセッターの駆け引きにも注目 上位争いが激化するV1男子【今週の見どころ】

 

 先週末に行われた2試合が終わった時点で、2022-23 V.LEAGUE DIVISION1 MEN(V1男子)は、全10チームの紹介試合数が24で並んだ。首位のウルフドッグス名古屋(18勝6敗)から7位のJTサンダーズ広島(13勝11敗)まで、勝利数差5の間に有力チームがひしめいており、今後も試合ごとに順位の入れ替わりが生じる可能性がある。

 

 

 今週末、最も勝利数が接近した対戦は、パナソニックパンサーズ(4位・15勝9敗)とジェイテクトSTINGS(6位・14勝10敗)による連戦で、舞台はパナソニックアリーナ(大阪府枚方市)。2月18日(土)は18時、19日(日)は15時試合開始予定と、(全日本ジュニアオールスタードリームマッチが同会場で行われる関係で)通常よりやや遅い時間設定だが、ホームのパナソニックは10日(金)の時点で両日のチケット完売をアナウンスしており、注目度の高さがうかがえる。

 場外ブースでのイベントやグッズ販売なども人気だが、新鮮な取り組みは「初めてのパンサーズ試合観戦♪」と題した「お試し観戦会」。“試合観戦に行こうと思っても一歩を踏み出せない方”を対象に、観戦体験の機会を提供する試みで、この週末は2度目の実施となる。今後も、会場観戦の魅力が多くの方々に広がることを期待したい。

 このカードでは、パナソニックの主将である山内晶大と、ジェイテクトのセッター関田誠大の激突が気になるところ。同級生の2人は、大学卒業後にそろってパナソニックに入団した間柄で、現在の所属チームは異なるが、ともに日本代表で主力を務めるという関係であり、プレーの特徴などもよく理解し合っている。関田のトス回しを読んで山内がブロックポイントを量産するのか、それとも? 何より勝利が欲しい両チームだが、こんな駆け引きをイメージしながらの観戦もおもしろいのではないだろうか。

 

 

 V・ファイナルステージ進出に望みをつなぐためにも、なんとか上位陣に食らいつきたいJT広島は17日(金)、18日とサントリーサンバーズ(2位・18勝6敗)戦に挑む。JT広島を率いる小野寺太志主将と、サントリーの司令塔、大宅真樹主将はともに日本代表であり、やはり同級生という間柄。上記の山内・関田との関係同様、お互いの持ち味もよくわかった上で、ネットを挟んだ頭脳戦が楽しみなカードと言えるだろう。こちらの舞台となるのは住吉スポーツセンター(大阪府大阪市)である。

 

 2月14日(火)には、VリーグのSNS企画「Valentineリーグ」でご投票いただいた結果が発表されている。こちらでも健闘した選手たちを含め、引き続きその雄姿を応援していただきたい。

 

 

V1男子試合結果一覧(2/12終了時点)

 

【次ページ】V1男子順位表・順位推移表

V1男子順位表(2/12終了時点)

順位 チーム 試合数 ポイント 勝率 得セット 失セット セット率
1 WD名古屋 24 18 6 51 0.75 55 27 2.04
2 サントリー 24 18 6 50 0.75 58 34 1.71
3 24 17 7 51 0.71 55 31 1.77
4 パナソニック 24 15 9 49 0.62 60 36 1.67
5 東レ 24 15 9 41 0.62 54 41 1.32
6 ジェイテクト 24 14 10 45 0.58 49 35 1.40
7 JT広島 24 13 11 41 0.54 50 39 1.28
8 東京GB 24 6 18 17 0.25 25 60 0.42
9 大分三好 24 3 21 9 0.12 16 67 0.24
10 VC長野 24 1 23 6 0.04 18 70 0.26

※勝利数、ポイント、セット率、得点率の順に高いチームが上位

※P=ポイント、得S=得セット、失S=失セット、S率=セット率

 

V1男子順位推移表(2/12終了時点)

 

 

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