V・レギュラーラウンドはそれぞれ3度目の対戦が行われている2022-23 V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN(V1女子)。先週末は、2勝したNECレッドロケッツ(4位・16勝8敗)が連敗した久光スプリングス(5位・15勝9敗)と入れ替わって4位に返り咲いたほか、下位で苦しんでいた2チームが充実した戦いを披露した。
11位の岡山シーガルズ(6勝18敗)は2月18日(土)、JTマーヴェラス(1位・18勝6敗)を相手に0-2からフルセットに持ち込み、第5セットも途中まではリードを奪う展開。惜しくも逆転で敗れたものの、翌19日(日)には久光を相手に同じく0-2から若手中心の布陣にスイッチして2セットを連取し、またもフルセットへ。ベンチ入りメンバーたちを含めて流れをつなぎ、今回は久光を振り切って勝利を飾った。
そして12位のヴィクトリーナ姫路(4勝20敗)は18日にデンソーエアリービーズ(8位・9勝15敗)、19日はKUROBEアクアフェアリーズ(10位・8勝15敗)と、いずれも今季2敗していた相手に快勝。セレステ・プラクや宮部藍梨が得点を重ねたほか、特にKUROBE戦では松本愛希穂と佐々木千紘がアタック決定率50%を記録するなど、幅広い攻撃でアウェーの熱戦を制した。
今週末、25日(土)に岡山は埼玉上尾メディックス(3位・17勝6敗)と、姫路はJTとそれぞれ対戦し、26日(日)には岡山と姫路が直接対決を迎える。V・チャレンジマッチ出場を回避するために、何としても白星がほしい両チームが激突する舞台は、ヴィクトリーナ・ウインク体育館(兵庫県姫路市)である。
先週末、東レアローズ(2位・18勝6敗)はホームで久光、JTに連勝し、勝率では首位のJTに並んだ。ヤナ・クランと石川真佑の両レフトが強力で、東レの軸であることに変わりはないが、今年に入ってセッター対角での出場機会を増やしているのが、石川の同級生である野呂加南子。174cmと決して長身ではないが、ユーティリティーな活躍で存在感を高めつつある。18日の久光戦にストレートで勝利したあとには「覇気のあるプレーで、勇気を与えられるよう全員で頑張ります」と笑顔で話していた。東レは今週末、四日市市総合体育館(三重県)で25日はNECと、26日はトヨタ車体クインシーズ(6位・12勝12敗)と対戦する。
なお同会場には久光も登場し、土日でトヨタ車体、NECと順に対戦。こちらも見逃せない戦いとなりそうである。今週末はもう1会場、宝来屋郡山総合体育館(福島県)でも4試合が行われる予定。
V1女子試合結果一覧(2/19終了時点)
V1女子順位表(2/19終了時点)
順位 | チーム | 試合数 | 勝 | 負 | ポイント | 勝率 | 得セット | 失セット | セット率 |
1 | JT | 24 | 18 | 6 | 53 | 0.75 | 65 | 33 | 1.97 |
2 | 東レ | 24 | 18 | 6 | 51 | 0.75 | 63 | 34 | 1.85 |
3 | 埼玉上尾 | 23 | 17 | 6 | 49 | 0.74 | 55 | 27 | 2.04 |
4 | NEC | 24 | 16 | 8 | 51 | 0.67 | 57 | 33 | 1.73 |
5 | 久光 | 24 | 15 | 9 | 44 | 0.62 | 55 | 40 | 1.38 |
6 | トヨタ車体 | 24 | 12 | 12 | 33 | 0.50 | 44 | 51 | 0.86 |
7 | 日立Astemo | 24 | 11 | 13 | 32 | 0.46 | 42 | 49 | 0.86 |
8 | デンソー | 24 | 9 | 15 | 28 | 0.38 | 38 | 53 | 0.72 |
9 | PFU | 24 | 9 | 15 | 28 | 0.38 | 38 | 54 | 0.70 |
10 | KUROBE | 23 | 8 | 15 | 22 | 0.35 | 33 | 55 | 0.60 |
11 | 岡山 | 24 | 6 | 18 | 21 | 0.25 | 36 | 60 | 0.60 |
12 | 姫路 | 24 | 4 | 20 | 17 | 0.17 | 26 | 63 | 0.41 |
※勝利数、ポイント、セット率、得点率の順に高いチームが上位
※P=ポイント、得S=得セット、失S=失セット、S率=セット率
V1女子順位推移表(2/19終了時点)