男子日本代表若手有望選手がフランスで合宿中 水町泰杜「変わるきっかけをつかむ合宿に」
- 大学生
- 2023.02.28
男子日本代表候補若手有望選手合宿に参加するスタッフ、選手が2月19日(日)にフランスへ出国。日本代表で指揮を執るフィリップ・ブラン監督のもと、現地で練習やフランス2部リーグのチームとの試合に挑んでいる。出国直前に、ゲームキャプテンを務める水町泰杜」に思いを聞いた
水町泰杜(早稲田大)
――出国を控え、今の思いはいかがですか?
フランスに行くこと自体が初めてで、海外のバレーを経験できる貴重な機会だと思うので、しっかりものにできるように。少しでも成長して帰れたらと思っています。
――今回の合宿ではキャプテンを務めるそうですね
配られたユニフォームを着ようと思ったら、番号の下にアンダーバーがついていて。てっきり年上の方がキャプテンだと思っていたので、スタッフの方に、これはどういうことですか、と(笑) 昨年12月の国内合宿ではサントリーでプレーしている(山本)龍(東海大4年)さんがされていましたが、今回は来ていないので、穴埋めで僕になったという流れです(笑)
でも、そんなに重く背負わなくていいよということで、僕はゲームキャプテンだけで、川口(柊人[日本体大4年、JTサンダーズ広島内定])さんがチームキャプテンをしてくれています。
――高校3年生から大学4年生までいるチームですが、特徴はいかがですか?
早稲田大の山田(大貴)だったり、ふだんはすごく明るい性格の選手が多くて、コート外でよくコミュニケーションをとっています。コート内でもそれと同じぐらい話して、もっともっとコミュニケーションを取れればさらによくなるのかなと思います。
プレーに関しては高さのある選手が多く、フローター、ジャンプともに非常に強力なサーブを持っている印象です。
――昨年12月の合宿ではブロックを強化したそうですね
一対一の場面ではしっかりコースを限定して勝負するなど 、勝負するコースを後ろの選手に伝えて守りやすくしたり。ブロックとディグのつながりを意識しようと話しています。
――2月に行われた国内合宿ではどんなことを意識しましたか?
豊田(昇平)コーチから「コミュニケーションをしっかり取ろう」と口酸っぱく言われました。サーブレシーブやブロックとディグの関係性について、一つ一つコミュニケーションを取るようにしています。まだまだ足りてないと思いますが、1週間、そこをメインに取り組みました。
――ブラン監督は2月の合宿には参加されていなかったそうですが、アドバイスはありましたか?
豊田コーチなどから間接的に話がありました。サーブの軌道が浮いてしまうので、ボールにヒットしたところから、上から下に向かってサーブが通るようにしようという話や、パイプ攻撃のテンポが少し遅いので、上げるようにという話をいただきました。
――今回の合宿で、個人として得たいものは何でしょうか?
自分は高さがあるほうではありません。海外の選手はブロックやスパイクに高さがあると思いますが、自分も小さいなりにできることがあると思います。それを少しでも身につけて帰れたらと思っています。
攻撃面に関してはブロックを使ったスパイクが必要になると思います。高さのある選手にシャットされるシーンも多いですが、うまくかわして点を取れるような力をつけられたらと思います。
高さのあるブロックに対し、スパイクの引き出しを増やす
――ご自身にとっては久しぶりの海外遠征です
中学、高校以来ですね。合宿自体があまりできなかったので、合宿ができる喜びがありますし、「合宿ってこんな感じだったな」という懐かしさも少しあります。(中学、高校のときは)一日一日、自分ができることを頑張ろうと思っていたのと、結構厳しい環境だったので、早く終わらないかなという思いもありました(笑) 大学生になってからは(コロナ禍で)合宿が全然なかったので、ほんとうに1回が貴重な経験になります。
ただ、今は早稲田大の最上級生として、チームを抜けてきているという思いも結構強くて。その分、チームに戻ったときに少しでも還元できるように力をつけないといけません。
――改めて、どんな2週間にしたいですか?
今の自分と2週間後の自分で少しでも変化といいますか、何か変わるきっかけをつかめるような、実りある合宿にしたいです。
取材/田中風太
撮影/中川和泉
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