代表入りへアピール 男子日本代表若手有望選手がフランスから帰国
- アンダーエイジ
- 2023.03.05
羽田空港に到着したメンバー
男子日本代表若手有望選手が2週間弱のフランス(モンペリエ)合宿から3月3日に帰国し、選手・スタッフが元気な姿を見せた。現地では地元のチームと試合形式で4ゲームを行い、間ではトレーニングやボール練習に取り組んだという。公益財団法人日本バレーボール協会の南部正司男子強化委員長は、今回のプロジェクトの狙いと成果について次のように語った。
「今回の狙いとしては、まず若い選手たちに『海外のチームはどのようなものか、じかに戦って、触れ合って実感する』という経験をしてもらうことが一つ。
そして『男子日本代表のフィリップ・ブラン監督が主導するなか、フランスで生活をしながらバレーボールをする』という経験を積む、これがもう一つの目的でした。そこには、監督に大学世代の有望選手のことを知ってもらうという、選考に関係した目的もありました。
加えて、今回は大学の指導者をコーチングスタッフに入れることで、フィリップ監督と彼らの連係をつくることも狙いにありました。指導者たちからも『非常にいい経験になった』とコメントをもらっており、選手だけでなくスタッフにとってもよかったと思っています」
またこれからスタートする2023年度、さらには将来を見据えて、南部強化委員長はこう話した。
「今回のような機会を設けることで、フィリップ監督に大学カテゴリーの選手や指導者を直接見てもらうことができました。さらに、これをきっかけとして下の世代の指導者ともいろいろ交流を深めたい、と監督は言っていますので、私が狙いとする“縦の風通し”をよくするうえで大きな一歩になったと思います。
23年度はパリ五輪予選/ワールドカップやワールドユニバーシティゲームズ(WUG・以前のユニバーシアード)がありますが、もうパリオリンピックは来年ですし、ロサンゼルス、そしてブリスベンでのオリンピックも視野に入れています。そういった世代である程度中心になる選手はもう、目を光らせて決めていかなければ、という時期が迫ってきています」
WUGは7月末から中国で予定されており、今回のメンバーからも、シニアの日本代表やWUGの代表がそれぞれ選ばれる見通しとなっている。なお、合宿参加メンバーは次ページへ。
男子日本代表若手有望選手がフランスで合宿中 水町泰杜「変わるきっかけをつかむ合宿に」
男子日本代表若手有望選手合宿を実施 東海大の山本、早稲田大の水町など16名が参加
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