世界最高峰リーグと称されるイタリア・セリエAの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。2022/23シーズンの第19節(後半第8節)はトップ4どうしが白熱した戦いを演じました
(Photo:legavolley.it)
※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ
■エレーラがSP8本で堂々のMVP。ペルージャはいまだ無敗
[MATCH OF THE ROUND]
◆《第19節》ペルージャ 3–2 トレンティーノ
(19-25,25-18,25-22,23-25,15-11)〔現地2/12〕
開幕から全勝、しかもフルセットはなし、と勝ち点をフルで獲得してきた首位のペルージャ。無敵のブロックデビルズを破るチームは出てくるのか、そもそも勝ち点を奪うことはできるのか、レギュラーシーズン終盤に入り、話題はそこに集まる。
そうして今節で、ついにトレンティーノがやってみせた。とはいえ、フルセットに持ち込んでみせただけで、軍配はペルージャに上がった。ペルージャはMBフラビオ・グアルベルト(ブラジル)の最多5本を筆頭に、チーム計13本のブロックポイントをマークしたほか、OPヘスス・エレーラ(キューバ)がサービスエース8本を含むチーム最多25得点をあげる大活躍を見せた。ペルージャにとっては今季初の勝ち点2となったが、シーズン全勝にまた一歩近づく勝利となった。
<ペルージャのエレーラ(右端)は自身初のセリエAで堂々と力を発揮>
*****
◆《第19節》モデナ 3–1 ターラント
(25-22,25-16,20-25,25-18)〔現地2/12〕
ホームにターラントを迎えたモデナは新鋭OHトマッソ・リナルディ(イタリア)がサービスエース5本を含む15得点をマークし、MVPに選出。守ってはMBドラガン・スタンコビッチ(セルビア)とOPアディス・ラグンジラ(トルコ)がともに3本のブロックポイントをあげて、勝ち点3を手にした。
<名門クラブの未来を託されし男、リナルディ(奥)>
◆《第19節》ピアチェンツァ 3–1 ミラノ
(27-25,25-18,18-25,25-19)〔現地2/12〕
ピアチェンツァのOPユーリ・ロマノ(イタリア)は昨季まで所属したミラノに対し、チーム最多19得点をマーク。ミラノではOPジャン・パトリ(フランス)の2番手だったが、昨年の世界選手権優勝を経て、ジャンプアップを果たしている。ミラノはパトリとOH石川祐希(日本)が15得点と並んだが、ここにきて手痛い勝ち点0。
◆《第19節》モンツァ 3–1 チステルナ
(20-25,25-23,25-23,25-22)〔現地2/11〕
3連敗中のチステルナは勝利をつかむべく、OHマルコ・セドラチェク(クロアチア)が最多25得点と気を吐く。だが、途中出場のOPアーサー・シュワーツ(カナダ)がサービスエース3本を含む20得点をあげたモンツァが逆転勝利を収めた。プレーオフ進出に向けて、チステルナは正念場だ。
<今季、チステルナを牽引する⑦セドラチェク>
◆《第19節》ヴェローナ 3–2 パドヴァ
(25-21,25-22,20-25,27-29,19-17)〔現地2/12〕
2セットを連取しながら、パドヴァの猛反撃を受けたヴェローナだったが、第4セット途中から“巨人”OPマキシム・サポズコフ(ロシア)を投入。サポズコフが10得点をマークし、激闘を制する立役者となった。惜しくも敗れたパドヴァは途中出場のOHダビデ・ガルディーニ(イタリア)が最多20得点で存在感を放った。
<パドヴァ(奥)はホームでの勝利まで手の届くところだったが…>
※第19節のルーベvs.シエナは現地3月25日に延期
《イタリア・セリエA レギュラーシーズン》
==順位表/第19節(後半第8節)終了時点==
1 ペルージャ 56pt(19勝0敗)-
2 モデナ 38pt(12勝7敗)▲
3 トレンティーノ 36pt(11勝8敗)▼
4 ルーベ 30pt(10勝8敗)-
5 ピアチェンツァ 30pt(10勝9敗)▲
6 ヴェローナ 29pt(11勝8敗)▼
7 モンツァ 27pt(9勝10敗)▲
8 ミラノ 26pt(9勝10敗)▼
9 チステルナ 23pt(7勝12敗)-
10 パドヴァ 16pt(6勝13敗)-
11 シエナ 14pt(5勝13敗)-
12 ターラント 14pt(4勝15敗)-
〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕
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