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春高2025

[イタリア22/23]第20節 ターラントが残留争い直接対決を制して貴重な勝ち点2ゲット

  • 海外
  • 2023.02.25

 

世界最高峰リーグと称されるイタリア・セリエAの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。2022/23シーズンの第20節(後半第9節)は全6試合中でフルセットが5試合、と今季のパワーバランスを象徴するような戦いが繰り広げられました

(Photo:legavolley.it)

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ

 

 

両チームのブロックシャットは計33本!! ターラントが激闘を制する

 [MATCH OF THE ROUND]

◆《第20節》ターラント 32 シエナ

(25-15,23-25,25-22,23-25,15-10)〔現地2/18〕

前節を終えた時点で10位のパドヴァ(勝ち点16)、11位のターラント、最下位のシエナ(ともに勝ち点14)と残留争いは三つ巴の状況。ゆえに、今節のターラントとシエナの直接対決は、両チームにとって大一番と言えた。

先手を打ったのはホームのターラントで、第1セットで計5本のブロックシャットを浴びせ先取。だが、シエナもお返しとばかりに第2セットで計6本のブロックポイントをマークして奪い返す。一歩も譲らぬシーソーゲームは、終わってみればターラントが17本、シエナが16本とキルブロックのオンパレードとなった。

<残留へ向けて、ホームの声援の後押しを受けて戦ったターラント>

 

 結果、勝利したのはターラント。OPイブラハム・ラワーニ(フランス)がチーム最多29得点、OHオレグ・アントノフ(イタリア)が20得点と続いた。一方のシエナは勝ち点1を獲得するも、黒星そのものが痛かった…。

 

*****

◆《第20節》トレンティーノ 32 ミラノ

(22-25,24-26,25-23,26-24,15-8)〔現地2/19〕

 満員チケットソールドアウトのアリアンツクラウドで、ホームのミラノは2セットを連取。だが、じわりじわりとトレンティーノが反撃してフルセットにもつれ込むと、最終第5セットではOPマテイ・カジースキ(ブルガリア)がサービスエースを含めブレイクを重ねて、逆転勝利に成功。翌週のコッパイタリアファイナル4へ弾みをつけた。

<勝負を左右するほどのパフォーマンスは①カジースキ、さすがのひと言だ(写真:GUCII)

 

◆《第20節》ヴェローナ 32 モデナ

(25-19,28-26,19-25,20-25,15-10)〔現地2/19〕

 20代前半の若手選手が勢いに乗れば、手がつけられない今季のヴェローナ。今節ではホームの声援の後押しを受けて、モデナから勝利を奪う。OHマキシム・サポズコフ(ロシア)が最多29得点、OHノーモリ―・ケイタ(マリ)とOHロク・モジッチ(スロベニア)が19得点と、“3本の矢”がさく裂した。

<身長220㎝の“巨人”サポズコフ(左端)がモデナのブロックを打ち破る>

 

◆《第20節》ルーベ 32 ピアチェンツァ

(18-25,22-25,25-23,25-23,15-13)〔現地2/19〕

 OPガビ・ガルシア(アメリカ)と併用することでシーズンを通してコンディションを保ってきたベテランOPイバン・ザイツェフ(イタリア)は前節の20得点に続いて、今節もチーム最多18得点をマークし勝利に貢献。一方、敗れたピアチェンツァは、OPユーリ・ロマノ(イタリア)が驚異のサービスエース7本をあげるなど、新旧イタリア代表オポジットの競演は見ものだった。

<ルーベのOHマーロン・ヤント(キューバ)を、ピアチェンツァのMBロベルランディ・シモン(キューバ)とOHイオアンディ・レアル(ブラジル)がシャットする。キューバンシガーをくゆらせながら見たい瞬間>

 

◆《第20節》ペルージャ 30 チステルナ

(25-23,25-18,25-22)〔現地2/19〕

 今節で唯一、フルセットとならなかった試合は、やはりというべきか、ペルージャのゲーム。ホームでチステルナを一蹴、第3セットでは選手を入れ替える余裕を見せた。OHオレイ・プロトニスキ(ウクライナ)が代名詞のサービスエース4本を含め、チーム最多19得点をマークし、MVPに選ばれている。

<ペルージャ(奥)は力の差を見せつけて快勝。MBステファノ・メンゴッチ(イタリア)のクイック>

 

◆《第20節》パドヴァ 32 モンツァ

(26-24,17-25,17-25,25-20,15-13)〔現地2/19〕

 残留争いへ正念場のパドヴァは、頼れるキャプテンMBマルコ・ボルパト(イタリア)が6本のブロックシャットを浴びせるなど奮闘。OH髙橋藍(日本)も4本のサービスエースを含むチーム最多21得点をマークする。4選手が2桁得点をあげたモンツァの猛攻に屈することなく、フルセットの末に勝利。この勝ち点2は大きい…!!

<パドヴァのS⑧ダビデ・サイッタ(イタリア)がネット際の攻防で意地を見せる>

 

◆《第19節》ルーベ 30 シエナ

(25-21,25-18,25-23)〔現地2/25〕

 延期されていた第19節(後半第8節)が実施され、ルーベがストレート勝ち。シエナはOHマールテン・ファンハルデレン(オランダ)がチーム最多12得点と奮闘するも、ルーベのブロックを攻略できず。残留争いで、窮地に立たされた。

 

イタリア・セリエA レギュラーシーズン

==順位表/第20節(後半第9節)終了時点==

1 ペルージャ 59pt(20勝0敗)-

2 モデナ 39pt(12勝8敗)-

3 トレンティーノ 38pt(12勝8敗)-

4 ルーベ 35pt(12勝8敗)-

5 ヴェローナ 31pt(12勝8敗)▲

6 ピアチェンツァ 31pt(10勝10敗)▼

7 モンツァ 28pt(9勝11敗)-

8 ミラノ 27pt(9勝11敗)-

9 チステルナ 23pt(7勝13敗)-

10 パドヴァ 18pt(7勝13敗)-

11 ターラント 16pt(5勝15敗)▲

12 シエナ 15pt(5勝15敗)▼

※記号は前節からの順位の推移

〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕

 

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