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春高2025

[イタリア22/23]第22節 ペルージャが全勝でプレーオフへ シエナは1年で降格

  • 海外
  • 2023.03.15

 

世界最高峰リーグと称されるイタリア・セリエAの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』。2022/23シーズンの第22節(後半第11節)が行われ、レギュラーシーズンは全日程が終了。戦いはプレーオフへ!!

(Photo:legavolley.it)

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ、C…コーチ

 

 

ペルージャが1980/81シーズンのトリノ以来となるレギュラーシーズン全勝

 [MATCH OF THE ROUND]

◆《第22節》ペルージャ 30 ルーベ

(25-16,25-19,25-20)〔現地3/12〕

 開幕から圧倒的な強さを見せつけ、レギュラーシーズンの前半を折り返してまもなく、首位でのプレーオフ通過が決まった今季のペルージャ。コッパイタリアではまさかの準決勝敗退に終わったものの見事、リーグは無敗で走り切った。

 

 レギュラーシーズン最終節は昨季王者のルーベをホームに迎えての一戦。第1セットから計5本のサービスエースを奪うなど、相手に思うように攻撃させず、終わってみればあっさりとストレート勝ちを収める。6本のサービスエースを含むチーム最多20得点でMVPに選ばれたOPヘスス・エレーラ(キューバ)は「ボールに触るたびに、すべてがうまくいった」と恐ろしいコメントを残した。

<ペルージャのエレーラ(奥)はシーズンが深まるごとに凄みが増している>

 

 なお、レギュラーシーズン全勝は1980/81シーズンにトリノが記録して以来。また、一試合の勝ち点最大3ポイント制が導入されてからは初の偉業となった。スクデット(リーグタイトル)最有力候補としてプレーオフに臨むわけだが、「まだまだ不十分であることを理解して、次の戦いではハードワークしなければいけないと私たちは理解しています」とアンドレア・アナスタージ監督。タイトルを手にするまで、その悪魔的強さに磨きをかけ続ける。

 

*****

◆《第22節》トレンティーノ 30 モデナ

(25-18,25-20,25-22)〔現地3/12〕

 2セット連取に成功したホームのトレンティーノは第3セット開始時から4選手を入れ替えながらもストレート勝ち。決して舐めたわけではなく、プレーオフに向けた全体の調整といったところか。それでも勝利の味はひとしおで、「この観客の前では、すべてが美しい」とSリッカルド・スベルトーリ(イタリア)。

<2000年以降、セリエAに黄金の風を吹かせたトレンティーノ。スクデット獲得へ闘志を燃やす

 

◆《第22節》ヴェローナ 31 チステルナ

(25-22,25-20,21-25,25-20)〔現地3/11〕

ホームのヴェローナは第1セットで6本のブロックポイントを奪い、4000人弱の観客が詰めかけた会場を沸かせる。攻めてはOPマキシム・サポズコフ(ロシア)が両チーム通して最多22得点をマークし、レギュラーシーズン5位通過を決めた。一方、敗れたチステルナはプレーオフ進出にあと一歩届かず。

<要所でヴェローナ(奥)のブロックにはね返されたチステルナ>

 

◆《第22節》ミラノ 30 ターラント

(25-21,26-24,25-18)〔現地3/12〕

 前日にチステルナが勝ち点0に終わった時点で、プレーオフ進出を決めたミラノ。だが、相手のターラントは残留のために是が非でも勝利を奪いにくる。もちろんプレーオフに弾みをつけるためにも負けるわけにはいかない。そうして、OHオスニエル・メルガレホ(キューバ)がチーム最多16得点、守ってはMBアグスティン・ロセル(アルゼンチン)が6本のブロックシャットをマークするなど、ミラノは快勝を収めた。

<前節とは打って変わってベストメンバーで臨んだミラノ。プレーオフでは強敵ペルージャと対戦する>

 

◆《第22節》ピアチェンツァ 31 パドヴァ

(25-15,18-25,25-21,25-21)〔現地3/12〕

 コッパイタリア王者のピアチェンツァはOPユーリ・ロマノ(イタリア)が6本のサービスエースを含むチーム最多19得点で勝利に貢献し、堂々のMVP。OHイオアンディ・レアル(ブラジル)が18得点、OHリカルド・ソウザ(ブラジル)が14得点と続くなど、レギュラーシーズン最終戦を白星で締めた。二冠へ、ここからだ。

<コッパイタリア後、コートから離れていたピアチェンツァの⑬ロベルランディ・シモン(キューバ)も復帰>

 

◆《第22節》モンツァ 30 シエナ

(25-19,25-22,25-22)〔現地3/12〕

 11位のターラントが今節でミラノにストレートで負けたため、勝てば逆転での残留が見えたシエナ。だが、第1セットで5本の被ブロックポイントを喫して落とすと、第2セットも終盤で競り勝てず。第3セット開始時からOHマールテン・ファンハルデレン(オランダ)に代えて、OHジャコモ・ラッファエッリ(イタリア)を投入するも、反撃およばず敗れる。4シーズンぶりに立ったスーペルリーガの舞台だったが、1年での降格となった。

<決して力がなかったわけではないが…、例年以上に激しいレベルだっただけに、シエナはもう少し成熟度を高めたかった>

 

イタリア・セリエA

==レギュラーシーズン最終順位表==

1 ペルージャ 65pt(22勝0敗)-

2 トレンティーノ 44pt(14勝8敗)-

3 モデナ 40pt(12勝10敗)-

4 ルーベ 38pt(13勝9敗)-

5 ヴェローナ 37pt(14勝8敗)-

6 ピアチェンツァ 34pt(11勝11敗)-

7 モンツァ 33pt(11勝11敗)-

8 ミラノ 30pt(10勝12敗)-

9 チステルナ 26pt(8勝14敗)-

10 パドヴァ 18pt(7勝15敗)-

11 ターラント 16pt(5勝17敗)-

12 シエナ 15pt(5勝17敗)- ⇒降格決定

※緑色はプレーオフ、赤色は5位決定プレーオフ予備リーグ戦へ

 

==プレーオフ/準々決勝ラウンド組み合わせ==

・ペルージャvs.ミラノ

・ルーベvs.ヴェローナ

・トレンティーノvs.モンツァ

・モデナvs.ピアチェンツァ

※3戦先勝方式・最大5試合/現地3月19日(ペルージャvs.ミラノのみ18日)からスタート

 

==5位決定プレーオフ/予備リーグ戦==

…チステルナ、パドヴァ、ターラントがホーム&アウェーの総当たり2回戦を争い、最上位チームが、プレーオフ準々決勝ラウンド敗退4チームと争う5位決定プレーオフへの出場権を獲得する。現地3月16日、チステルナvs.パドヴァからスタート

 

〔責任編集:GUCII(坂口功将/編集部)〕

 

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