私立高校の日本一を決める第28回全国私立高校男女選手権大会（さくらバレー）が3月21日（火・祝）から24日（金）に東京・神奈川の各会場で行われる。新型コロナウイルスの影響で2大会続けて中止になっていたが、昨年3年ぶりに開催。昨年と同様、出場校はこれまでの男女それぞれ80チームから48チームずつに大幅に減少し、無観客で行われる。だが、昨年は20人までだった部員の入館人数制限を今大会は撤廃。仲間たちからの後押しを受け、力の入ったプレーを見せる。今回は、男子の見どころを紹介
主力が不在の駿台学園高は、三宅を軸に頂点を狙う
大会と同期間に令和4年度高校選抜候補第三次合宿 全国高校男女選抜強化合宿、日本代表ユース（U19）合宿が行われることもあり、主力が出場しないチームも多い今大会。その状況の中でも、厚い選手層を誇り、前回大会で連覇を飾った駿台学園高（東京）が今大会も優勝候補の一角を担いそうだ。
第14回アジアU18（ユース）男子選手権大会ではリベロとして出場し、攻守に安定感抜群のプレーを見せる亀岡聖成キャプテンや、同大会でミドルブロッカーとして活躍した秋本悠月がユース合宿に招集。坂田大武は高校選抜のメンバーに選ばれている。それでも、今大会でキャプテンを務めるサウスポーの三宅雄大や、中学3年生時のJOC杯では最優秀選手賞にあたるJOC・JVAカップに輝いた川野琢磨など、今年1月の春高で優勝に貢献した選手たちがチームを牽引する。
その対抗馬になりそうなのは、各地の新人大会で結果を残したチームか。愛知県の新人大会では愛知工大名電高（愛知）が優勝し、東海大会決勝では星城高（愛知）が同校にリベンジ。火花を散らす両校が、今大会も力を発揮しそうだ。また、2022年度はすべての全国大会に初出場し、府新人大会で優勝した昇陽高（大阪）や、同じく新人大会を制し、中国大会でも準優勝した金光学園高（岡山）も力のあるチーム。さらに、中上烈ら楽しみな選手がそろう洛南高（京都）などが、優勝争いを繰り広げる。
また、今大会の最大の特徴は、入学前の新１年生も出場できること。星城高に入学予定、身長183㎝で最高到達点340㎝超えの跳躍力を誇る柏﨑祐毅の高校での全国大会デビューに期待。昨年のJOC杯ではJOC・JVAカップに輝き、今年2月には全国中学生選抜で海外遠征を経験した逸材のパフォーマンスから目が離せない。
【大会スケジュール】
3月21日（火・祝） 代表者会議
3月22日（水） 予選リーグ
3月23日（木） 予選トーナメント
3月24日（金） 準々決勝・準決勝・決勝
※準決勝・決勝は、毎日新聞デジタルにてライブ配信を予定
第28回全国私立高等学校男女選手権大会（さくらバレー）の組み合わせが決定
【前回大会】男子はエース佐藤遥斗を軸に駿台学園が連覇 大同大大同が過去最高の準V
【前回大会】さくらバレー 古川学園が女子の頂点に 阿部明音、タピア・アロンドラが驚異の得点力
