【写真:JVA】
公益財団法人日本バレーボール協会(JVA)は、バレーボール指導の現場で相次ぐ暴力を完全に撤廃することを目的に、「暴力撤廃アクション」を開始することを3月24日(金)に発表した。
JVAは暴力の撤廃に向けて断固たる決意で臨むとしており、指導の現場にある、暴力と指導の間にある“明らかな暴力”とは判断しづらい領域を「未暴力」と位置付け、話し合うきっかけを作りつつ暴力的指導への発展を防ぐ。暴力撤廃アクションの第1弾として、新たにウェブサイトを開設(https://minnano-volleyball.jp/action-against-violence/)。バレーボール界全体の暴力撤廃に対する意識と理解力の向上を目指し、未暴力を含む暴力の実態について学ぶコンテンツやグッドコーチングセミナー動画、相談窓口の紹介が掲載されている。
第2弾として新聞広告に暴力撤廃を目指す啓発メッセージを掲載し、SNSでもハッシュタグ「#指導ですか暴力ですか」を通じて暴力撤廃に関する議論の活性化を狙う。
また第3弾では今後、JVA主催の各大会で指導者が暴力撤廃を宣言する「指導者宣誓」を実施。選手宣誓の対を成し、すべてのステークホルダーに対して指導のあり方を見つめ直し、議論のきっかけとなることを目的として行う。また暴力撤廃アクションのロゴマークを大会会場に掲出する。
川合俊一会長コメント
スポーツの指導現場における暴力的行為は絶対に許されるものではありません。暴力的指導の撤廃については、今までも各世代の指導現場でさまざまな形で取り組み、弊会も指導者の教育や相談窓口の開設などを通じて対策を講じてまいりました。これからも私たちは暴力的指導に対しては厳しく対処していきますが、同時に、暴力的指導となる前の段階で防げたこともあるのではないか? という視点に注目したのが今回のアクションです。
暴力的指導は状況や人間関係によってその発見が難しく、その対策に終わりはありません。この「暴力撤廃アクション」の開始を機に、指導現場でこの問題に取り組んでくださっている皆さまとともに、より一層真摯に「暴力」・「未暴力」と向き合っていく所存です。