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春高2025

大会直前にはアクシデントも「自分たちらしい“泥んこバレー”ができた」【春高準優勝 誠英3年生座談会(前編)】

  • 学生
  • 2023.03.24

 

――その後失セット0で勝ち上がり、準決勝の金蘭会高(大阪)戦へ。センターコートの緊張はありませんでしたか?

北窓 1セット目は緊張して、簡単に落としてしまって(笑) 自分も含めて初戦のような柔らかさが全然なかったので、ちょっとやばいかなと思いました。でも、2セット目以降は慣れてきたり、タイムアウトで目を合わせて話すことを意識したこともあり、勝てたと思います。

 

岩城 1セット目は「やっぱり(金蘭会高は)強い」という思いがありましたが、2、3セット目で相手に対応することができたので、自信につながったと思います。

 

吉村 みんなほんとうに集中していて、なかなかボールも落ちなかったし、自分たちらしい“泥んこバレー”ができたと思います。

 これはいつもどおりですが、その試合でもしっかり決めてくれたので、とても安心してトスを上げることができました。

 

――皆さん緊張があったようですが、いちばん緊張していたのはどなたでしたか?

5人 (2年生の上村)日菜?(笑)

 

岩城 いつも決まっているコースに全然決まらないこともあったけど、日菜らしさもあったので、みんなでほぐしつつ、笑わせながらプレーしていました。

 

田川 自分の対角で、日菜のスパイクはほんとうにパワーがすごい。でも、試合ではちょっとカチカチだったから、それにのまれないようにしました(笑)

 

北窓 スパイクを吹かしたミスにはみんなで笑っていて。試合中なのに、そこもよかったと思います。

 

緊張がありながらも、楽しんだ準決勝

 

――決勝は古川学園高(宮城)にフルセットで惜しくも敗れ、準優勝。ただ、スパイク決定率、サーブレシーブ成功率ともに北窓選手の活躍が光りました

北窓 自分でも調子がよかったと思います。練習試合では日菜のほうがよくスパイクを決めていて、どちらかと言うと、そんなに決まるほうではなかったんです。でも、(昨年の第14回アジアU18〔ユース〕女子選手権大会で)海外遠征を経験したからか、結構冷静にプレーすることができました。

 

平家 自分が決まらなくても、北窓にトスが上がったら決めてくれるという思いがありました。サーブレシーブを免除されることが多かったのは、北窓の守備範囲の広さがあったからなので。もう、ありがとうって感じです(笑)

 

田川 レシーブにしても、スパイクにしても、全体的にチームを引っ張ってくれて。すごく安心感があって、頼りがいがありました。

 

吉村 みんなも言っていたけど、レシーブもできるし、しっかり決めてくれるので、中心選手としてさすがだな、と思っていました。

 

北窓 ふだんはあんまりほめてくれないのに(笑)

 

4人 はははは!

 

北窓 照れますね。結構自分が周りをほめちゃうタイプなので(笑) 調子に乗らせるのが上手というか。

 

4人 いや、ほめてもらったことはないけど…。

 

北窓 ほめていますよ! 日菜はこう言ったら乗ってくれるな、とかわかります。田川も結構わかりやすくて。

 

平家 両レフト、単純(笑)

 

北窓 田川はとにかくオーバー気味にほめると、調子に乗ってくれる選手です。春高ではいいスパイクというより、「たまたま決まっちゃった!」というスパイクに対しても「ナイススパイク!」と言うと、「やっぱり?」みたいな反応をしていました(笑)

 

田川 乗っちゃいますね(笑)

 

――では、北窓選手はほめ上手なんですね

田川 いや…。

 

北窓 なんでやねん!

 

岩城 自分で言っちゃうタイプだからね(笑)

 

北窓 誰もほめてくれないので、自分で「ナイススパイク!」って盛り上げたり。もっとほめてほしかった(笑)

 

4人 すごい、頑張った!(全員で拍手)

 

決勝はチームトップの26得点、サーブレシーブ成功率67%(56本受)とチームを引っ張った北窓

 

田川楓夏

たがわ・ふうか/3年/身長170㎝/最高到達点287㎝/麻里布中(山口)出身/アウトサイドヒッター

 

吉村美乃里

よしむら・みのり/3年/身長171㎝/最高到達点290㎝/厚狭中(山口)出身/セッター

 

平家愛梨

へいけ・えな/3年/身長173㎝/最高到達点290㎝/伊方中(愛媛)出身/オポジット

 

北窓絢音

きたまど・あやね/3年/身長182㎝/最高到達点300㎝/松江三中(島根)出身/ミドルブロッカー、オポジット/久光スプリングス内定

 

岩城遥南

いわき・はるな/3年/身長172㎝/最高到達点290㎝/博多女中(福岡)出身/ミドルブロッカー

 

取材/田中風太

写真/石塚康隆(NBP)、魚住貴弘

 

後編はこちら

別々の道に進む仲間へエール この3年間でいちばん成長したのは…?【春高準優勝 誠英高3年生座談会(後編)】

 

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