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春高2025

別々の道に進む仲間へエール この3年間でいちばん成長したのは…?【春高準優勝 誠英高3年生座談会(後編)】

  • 学生
  • 2023.03.25

 

それぞれのプレーでレベルアップし、春高の舞台へ

 

――そういった練習が実り、春高では準優勝という結果をつかみました。この経験はこれからどうつなげたいですか?

北窓 大勢の人に見られながらセンターコートに立ってプレーをしたことで、自信がわいて、気持ちの持っていき方も学ぶことができました。ただ、今のままではVリーグではプレーが通用しなくなってくると思うので、トレーニングに力を入れたり、技術的な部分をもっと磨いていけたらと思います。


 

平家 大学も日本一を目指すチームに進むので、もう1回日本一を目指して頑張っていこうと思える自信になりました。大学は4年生までいる中でレギュラー争いをするので、不安もありますが、春高の結果をプラスにしたいです。

 

岩城 全国大会で準優勝することができたのは自信につながったので、大学でも目標に向かって頑張りたいです。


 

田川 みんなが言ったように、準優勝することができたのは自信につながります。上を目指す大学に入るので、ここでの自信を生かして頑張ります。


 

吉村 自分は大学ではバレーを続けませんが、目標に向かってみんなで努力をすることは、これからの人生にも役立つと思います。自分のやりたいことや目標に向かって、大学でも頑張りたいと思います。


 

――吉村選手が競技に区切りをつけた理由は何ですか?

吉村 ほかにやりたいことが見つかったからです。食べることや自然が好きで、食に携わる仕事で社会の役に立ちたいと思いました。自分は体調を崩しやすいこともあり、体に関わる食事面の仕事に就きたいと思ったことがきっかけです。

 みんなの活躍はすごく楽しみだし、頑張ってほしいと思っています。

 

――お互いへのエールをお願いします

北窓 Vリーグでプレーするので、みんなと試合で会える機会は少ないですが、陰ながら応援しつつも、自分が常に先頭に立って頑張っていきたいと思います。お互い頑張りましょう!

 

岩城 2人(北窓、吉村)とは会う頻度がだいぶ少なくなると思いますが、北窓はネットで調べれば出てくるので。定期的に結果を見て、たまにほめてあげようかな、と思います(笑)

 

平家 北窓は国体予選などでは敵になるかもしれないので、嫌だなと思いますが、試合は時々見に行きたいと思います(笑) 吉村は勉強で頑張ってほしいです!

 

田川 Vリーグに進む北窓や、吉村などそれぞれの道で頑張る人たちのこともしっかり応援したいと思います。

 

岩城は春高で優秀選手賞に選ばれる活躍

 

――最後に、この中で高校に入っていちばん成長したのはどなたですか?

北窓 誰かな? せーので言う? せーの!

(岩城、田川、平家が北窓、北窓が吉村、吉村が平家を指さす)

 

岩城 正直ミノ(吉村)と迷ったんですけど、北窓は最初ちょっと弱かったっていうか(笑)

 

北窓 めっちゃヘタくそだったんですよ、ほんとに!(笑)

 

岩城 精神的にも弱かったです。キャプテンになったことも大きかったと思いますが、プレーでも精神面でも強くなって。今はいちばんすごいです。


 

北窓 自分は中学生のときにJOC杯のメンバーに選ばれていましたが、中学校は全国大会に出たことがないようなチームで。(全国中学生選抜で)オランダ遠征のメンバーに選ばれたのは身長が高いからだったと思っています。誠英に入学したときは多分いちばんヘタくそでした。

 

平家 中学生のときといちばん違うと思ったのが北窓でした。中学生のときに誠英の練習会で出会って、スパイクを見たときはなんかもう…、ね(笑) 細いし、打球が軽くて今の10分の1くらいの力だったね。今は別人というか、考えられないです。みんなと同じメニューをしているのに、「なんでできるん?」ということが多かったです。

 

田川 2人が言ったようにプレーだけでなく、キャプテンになってからはチームをまとめる力もすごくて。
3年間でいちばん成長したと思います。

 

北窓 自分でも感じるくらいにスパイクの威力は上がったし、レシーブも安定したと思います。1年生のときは周りについていくタイプで、絶対キャプテンはしないだろう、と思っていました。でも、この代でキャプテンを決めるころには自分がみんなを引っ張ってきたいという気持ちに変わっていたので、そういう部分でも成長できたと思います。

 

――誠英に入ってよかったですか?

北窓 バレーはもちろん、人として、社会に出てどんな場面に置かれても考える力や、それを発揮する方法を学ばせてもらいました。先生方や仲間には感謝という言葉では言い表せません。

 

誠英高の3年間の経験を生かして、それぞれの未来へ

(1列目左から)岩城、平家、北窓(2列目左から)田川、吉村

 

田川楓夏

たがわ・ふうか/3年/身長170㎝/最高到達点287㎝/麻里布中(山口)出身/アウトサイドヒッター

 

吉村美乃里

よしむら・みのり/3年/身長171㎝/最高到達点290㎝/厚狭中(山口)出身/セッター

 

平家愛梨

へいけ・えな/3年/身長173㎝/最高到達点290㎝/伊方中(愛媛)出身/オポジット

 

北窓絢音

きたまど・あやね/3年/身長182㎝/最高到達点300㎝/松江三中(島根)出身/ミドルブロッカー、オポジット/久光スプリングス内定

 

岩城遥南

いわき・はるな/3年/身長172㎝/最高到達点290㎝/博多女中(福岡)出身/ミドルブロッカー

 

取材/田中風太

写真/石塚康隆(NBP)、平野敬久、編集部

 

大会直前にはアクシデントも「自分たちらしい“泥んこバレー”ができた」【春高準優勝 誠英3年生座談会(前編)】

 

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