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荒木絵里香さん早稲田大大学院修了式で代表あいさつ ここが学びの再スタート

 早稲田大学は2022年度スポーツ科学部卒業式・大学院スポーツ科学研究科修了式を行い、日本代表として主将を含めて4度のオリンピックに出場した荒木絵里香さん(トヨタ車体チームコーディネーター)が出席。同研究科修士課程1年制コースの主席(総代)として、あいさつを行った。

 

早稲田キャンパスにある大隈重信像の前で

 

 荒木さんが学んだエリートコーチングコースでは、これまで実践を通じて獲得した経験知や暗黙知を“形式知”にすることが目的とされている。

「研究論文として形式知にすることは、これまで競技者として人生のほとんどを費やしてきた私にとって、決して簡単なものではありませんでした。また、仕事や競技、家庭と研究の両立に苦しむこともあり、ここにいる多くの修了生も幾度となく困難に直面したことと思います」。それでも先生方の指導のもとで多くの学びが得られたことに触れ、先日のWBCであらためて感じたというスポーツの魅力に言及。さらに支えてくれた方々への感謝を述べて、あいさつを締めくくった。

 

 式を終え、あらためて「とても充実していました」と話した荒木さん。1年間で学んだことと、今後への思いを聞いた。

「まずはブロックの研究をできたことが成果として得られました。これで大学院は終わりますが、今後はここで得た知見や、多角的に見る力を生かしていきたいです。スポーツ、バレーボールの魅力をしっかり伝えていくだけでなく、女性の働き方や、出産した女性のいろいろな可能性についてもさらに知識を深めて、自分自身で体現していけたらと思っています」

 社会人になっても、年齢を重ねても、学ぶ機会がなくなるわけではない。荒木さん自身、ここからが学びの再スタートだという。「(勉強するためには)こういう選択肢もあるんだ、と。いろいろな道があるなかで、(大学院が)候補の一つになれば」。

 駆け足で過ぎたという怒とうの1年を経て、フロントランナー荒木さんの次なる活躍が期待される。

 

荒木絵里香さんが早稲田大大学院に入学「ブロックを研究したい」

 

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