【Photo:Lega Pallavolo Serie A】
石川祐希の所属するミラノは、イタリア・セリエAプレーオフ準々決勝第4戦でペルージャと現地4月2日(日)にホームで対戦し、3-2(25-15, 19-25, 19-25, 28-26, 15-13)で勝利した。
全5戦、3戦先勝勝ち上がりのプレーオフ準々決勝。ミラノは第3戦で敗れ、通算成績1勝2敗とペルージャに王手をかけられていたが、再びフルセットで勝利し、最終的な勝敗は第5戦へと持ち越された。
ミラノは第1セット、3-2からOH石川がサーブのローテーションで連続得点に成功する。石川が相手のクイックをディグしたボールを、OHオスニエル・メルガレホ(キューバ)がそのままスパイクして得点。そのあとも石川のサーブで崩し、OPジャン・パトリが決めるなど7-3と一気に突き放すと、寄せ付けずセットを奪った。
第2セットはペルージャのOPヘスス・エレーラ(キューバ)のスパイクやOHウィルフレド・レオン(ポーランド)のサービスエースなどでリードされる。石川がリバウンドから技ありのスパイクを決め、続くラリーではエレーラをブロックで止めるなど反撃を見せるが、追いつけずにセットを奪われた。第3セットは序盤にSパオロ・ポッロのサーブでリードしたが、カミル・セメニウク(ポーランド)のサーブで追いつかれるとレオンのスパイクで逆転され、エレーラのブロックなどで突き放されてセットを落とした。
第4セット、後がなくなったミラノはパトリのブロック、サービスエースでリード。ペルージャのレオンにブロックされて同点に追いつかれるが、今度はメルガレホがレオンのスパイクをブロックし、ブレイクに成功する。そのまま互いに譲らずジュースに突入したが、最後は石川がレフトからスパイクを決めてセットを取り返し、勝負の行方は最終セットへ。
第5セットはポッロのサービスエースでリードするも、すぐにレオンの連続サービスエースで逆転される。その後6-9とリードを許すが、粘り強く戦うミラノは、石川の技ありのスパイクで1点差に詰め寄ると、ペルージャにミスも出て同点に追いつく。続くラリーで石川はブロックの後でコートに倒れ込み、足をつった様子。治療のためMBマルコ・ビテッリと交代し、ベンチに下がった。そのビテッリがクイックを決めてセットポイントを握ると、最後はエレーラのバックアタックをMBアグスティン・ロセル(アルゼンチン)がブロックして勝利を決め、4696名の観客が集まったアリアンツ・クラウドは大歓声に沸いた。
石川は18得点(ブロック2得点を含む)、アタック決定率は44%、サーブレシーブ返球率44%(内Aパス31%)を記録した。治療のためにベンチに下がった石川の足は特に問題なく、次戦も出場予定。
ミラノは次戦、ペルージャとの第5戦を現地時間4月10日(月)18:00【日本時間11日1:00】からアウェーで戦う。
石川祐希コメント
「チーム全員で勝ち取った勝利でした。苦しい場面もたくさんありましたが、それを全員で乗り越えつかみ取ったこの勝利は、間違いなく次の試合につながります。また、ホームでたくさんの方の前で素晴らしい試合をすることができてうれしいです。次はアウェーで厳しい試合になることはもちろんですが、来週も全員でどんな状況も乗り越え勝利をつかみ取ります」
※ポジション表記/OH=アウトサイドヒッター、OP=オポジット、MB=ミドルブロッカー、S=セッター、L=リベロ
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