石川祐希がチーム最多22得点でルーベに競り勝ち セリエAプレーオフ準決勝【詳報】
- 海外
- 2023.04.17
【Photo:Lega Pallavolo Serie A】
石川祐希の所属するミラノは、イタリア・セリエAプレーオフ準決勝第2戦でルーベと4月16日(日)にホームで対戦し、3-2(25-18,20-25,25-21,21-25,15-9)で勝利した。
チーム史上初の準決勝進出を果たしたミラノは第1戦こそストレート負けを喫したものの、準々決勝全5試合を終えて中2日だったことを思えば(対するルーベも5試合を戦ったが中4日だった)、同じ条件下で臨めるのはこの第2戦からだ。
そうして始まった一戦は開始からミラノがOPジャン・パトリ(フランス)のサーブで流れを引き寄せると、ルーベのOHアレクサンダル・ニコロフ(ブルガリア)のミスも重なり、6-0と好スタートを切る。このリードを保ったまま、ミラノが第1セットを先取した。
第2セットは一進一退の攻防が続くなか、ミラノは16-15からスパイクミスや被ブロックなどで4連続失点。18-21からはルーベのニコロフにブロックをうまくかわされ、再び4連続失点を喫して、このセットを落とす。それでも第3セットからはOH石川が目に見えてギアを上げ、序盤から得点を重ねると、8-8からはパトリと石川のアタックに加え、Sパオロ・ポッロ(イタリア)のサービスエースなど5連続得点でリード。24-18のセットポイントからサーブミスなど3連続得点を許したが、最後はOHオスニエル・メルガレホ(キューバ)が決めて取りきる。
勝利に王手をかけた第4セット、ルーベはセンターエリアからの攻撃を手厚くし、ミラノは点差こそ引き離されなくとも、常に追いかける展開。最終的にアタック決定率68%を許し、セットカウントをタイに戻される。
だが、プレーオフ準々決勝も含め、ホームでは競り合いを制してきたミラノ。この試合でもその強さを発揮し、最終第5セットではOH石川のバックアタックや相手のスパイクミスなどで6-2と序盤で先行する。MBマッテオ・ピアノ(イタリア)の連続ブロックシャットも決まり、9-3と一気にリードを広げると、14-9のマッチポイントから最後はこの日チーム9本目のブロックポイントで勝利を収めた。
石川はチームトップの22得点(サーブ、ブロックの各1得点を含む)。アタック決定率は54%、サーブレシーブ返球率は52%(内Aパス26%)だった。
ミラノは第3戦を現地時間4月19日(水)20:30【日本時間20日3:30】からアウェーで戦う。
石川祐希コメント
「前回の試合(第1戦)と違って、自分たちのバレーができました。厳しい場面もたくさんありましたが、チーム全員で乗り越えられました。これがこのミラノのチームの強さなので、次の試合も全員でやるべきことをやって、勝ちにいきます」
※ポジション表記/OH=アウトサイドヒッター、OP=オポジット、MB=ミドルブロッカー、S=セッター、L=リベロ
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