【Photo:Lega Pallavolo Serie A】
石川祐希の所属するミラノは、イタリア・セリエAプレーオフ準決勝第3戦でルーベと4月19日(水)にアウェーで対戦し、3-0(25-23,25-18,26-24)で勝利した。
1勝1敗で迎えた第3戦の勝利は、両者にとって決勝ラウンド進出に王手をかける大事なもの。先手を奪ったのはホームのルーベで、第1セットは出だしでOHマーロン・ヤント(キューバ)のサービスエースを含む5連続得点もあり、8-3とリードする。だが、ミラノは相手に決定打を許さないトータルディフェンスから石川やOHオスニエル・メルガレホ(キューバ)がブレイクを重ね、じりじりと点差を詰めると、21-23から3連続得点。セットポイントから最後はOPジャン・パトリ(フランス)がサービスエースを決めて、セットを先取する。
第2セットはミラノが序盤からMBアグスティン・ロセル(アルゼンチン)の相手ブロックを切り裂くクイックが決まり、6-2とリードする展開。9-5からパトリの連続サービスエースでさらに引き離す。最大8点差をつけられたルーベはOPイバン・ザイツェフ(イタリア)のアタックを中心に反撃に出るが、ミラノも終盤でロセルや石川がきっちりと得点し、リードを保ったまま、このセットを取りきる。
第3セットに入っても勢いは止まらず、追い風が吹いたか、ミラノは7-5からMBマッテオ・ピアノ(イタリア)のサーブがネットにかかりながらも、相手のアウトサイドヒッターの間にぽとりと落ちるラッキーも。3点差でリードしたまま、試合は進む。16-15から石川のアタックがシャットされて同点となり、そこからはサイドアウトの応酬が続いたが、22-23から石川のアタックとサービスエース(こちらもネットイン)が決まりマッチポイントに到達。サーブミスで同点になるも、石川のバックアタックで再びリードし、最後は相手OPガビ・ガルシア(アメリカ)をメルガレホとピアノがしっかりと仕留め、ストレート勝ちを収めた。
石川はチーム2番目の13得点(サーブ、ブロックの各1得点を含む)。アタック決定率は58%、サーブレシーブ返球率は33%(内Aパス25%)だった。
チーム史上初の決勝ラウンド進出へあと1勝となったミラノは第4戦を現地時間4月22日(土)18:00【日本時間23日1:00】からホームで戦う。
石川祐希コメント
「出だしが悪かったのですが、最終的には1セット目も取りましたし、そこからリズムに乗って、2、3セット目の途中までいい流れでいけました。しっかりと3-0で勝つことができたのでよかったと思います。サポーターの前で決勝進出を決めるチャンスが僕たちにはあるので、そこをしっかりと決めてファイナルに進みたいと思います」
※ポジション表記/OH=アウトサイドヒッター、OP=オポジット、MB=ミドルブロッカー、S=セッター、L=リベロ
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