2022-23 V.LEAGUE DIVISION1 MEN(V1男子)はV・ファイナルステージ ファイナル4の戦いを終え、4月23日(日)に国立競技場代々木第一体育館(東京都渋谷区)で行われるファイナルの組み合わせは、サントリーサンバーズ対ウルフドッグス名古屋に決まった。三連覇が懸かるサントリーは今季V・レギュラーラウンドを2位で通過し、ファイナル4では3戦全勝を飾っている。7年ぶり2度目の頂点を狙うWD名古屋はV・レギュラーラウンドを首位で通過し、ファイナル4は2勝1敗の2位だった。なおファイナル4で喫した1敗はサントリー戦におけるもので、このときはフルセットの大熱戦の末、最終セットは20-18までもつれる名勝負が演じられている。
上に紹介した分だけでも、両者の実力はきっ抗していることがうかがえるが、それだけではない。ファンにとっては周知の事実ながら、この2チームの関係を今一度整理しておこう。
まず今季ファイナルのカードは、そもそも1年前のファイナルと同じ組み合わせとなった。昨季のファイナルは2戦方式で、初戦はWD名古屋が、第2戦はサントリーが勝利し、続けて行われたゴールデンセットをサントリーが制して優勝に輝いている。
今季V・レギュラーラウンドの対戦成績では、4戦してお互いに2勝2敗。特に3月17日(土)、18日(日)に行われた連戦では、初日にサントリーが勝利し、2日目はWD名古屋が取り返したが、いずれもフルセットにもつれ込む激戦だった。
すなわち両者は、直近の3試合すべてでフルセットを戦っているのである。お互いの手の内については知り尽くしている、と言ってもおかしくはない。
ちなみに、この直近3試合においてはサントリーの2勝1敗だったが、いずれの試合でも
①サントリーの方がミスでの失点が多い
②サントリーの方がバックアタックの打数が多い
という結果になっている。これはどちらかと言えばアグレッシブなサントリーに対し、確実にチャンスを狙うWD名古屋、といった姿勢の表れかもしれないが、数字上の差はわずかであり、たまたまこの3試合におけるデータの偏り、に過ぎないのかもしれない。
サントリーの山村宏太監督は「来週もスローガンである“PLAY HARD”を実践し、優勝目指して頑張ります」とコメント。WD名古屋のバルドヴィン・ヴァレリオ監督は「ファンの皆さま、昨年の忘れ物を取りに行きましょう」と話した。この試合の勝者を予想することは困難だが、ファイナルにふさわしい熱戦が期待できることに、間違いはなさそうである。
V1男子ファイナル4 星取表(4/16終了時点)
V1男子試合結果一覧(3/26終了時点)
V1男子順位表(3/26終了時点)
順位 | チーム | 試合数 | 勝 | 負 | ポイント | 勝率 | 得セット | 失セット | セット率 |
1 | WD名古屋 | 36 | 26 | 10 | 75 | 0.72 | 84 | 44 | 1.91 |
2 | サントリー | 36 | 25 | 11 | 71 | 0.69 | 82 | 54 | 1.52 |
3 | パナソニック | 36 | 24 | 12 | 77 | 0.67 | 91 | 50 | 1.82 |
4 | 堺 | 36 | 24 | 12 | 71 | 0.67 | 80 | 53 | 1.51 |
5 | 東レ | 36 | 23 | 13 | 62 | 0.64 | 82 | 63 | 1.30 |
6 | ジェイテクト | 36 | 22 | 14 | 70 | 0.61 | 79 | 51 | 1.55 |
7 | JT広島 | 36 | 16 | 20 | 50 | 0.44 | 62 | 68 | 0.91 |
8 | 東京GB | 36 | 10 | 26 | 31 | 0.28 | 47 | 90 | 0.52 |
9 | VC長野 | 36 | 5 | 31 | 19 | 0.14 | 38 | 97 | 0.39 |
10 | 大分三好 | 36 | 5 | 31 | 14 | 0.14 | 25 | 100 | 0.25 |
※勝利数、ポイント、セット率、得点率の順に高いチームが上位
※P=ポイント、得S=得セット、失S=失セット、S率=セット率
V1男子順位推移表(3/26終了時点)