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春高2025

デサント2in1パンツなら ”100%プレイに集中できる” 大学生プレイヤーが実感!

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  • 2023.04.24

 

 

 元バレーボール選手、現・新潟医療福祉大女子バレーボール部監督。「自ら考え、行動する」という理念を掲げる​​濵野礼奈監督は実にすがすがしい。

 

「現役時代はとにかくバレーボールでは負けたくないという想いが強かったです。ただ当時は、栄養、睡眠、人間性、女性の体など、情報が少なく、知識も乏しかったですし、正直大事だとも思っていなかった。だからこそ、今の学生にはいろいろなことがバレーボールにつながっているんだよと伝えたい」

 

 自身の競技力や技術を磨くのはもちろん、相手とどう戦うか。戦術を考え戦略を練るのも好きだった。高校卒業後すぐにVリーグでプレーすることを望んだが、両親の猛反対を受け東京学芸大へ。練習から相手を想定して「この選手はここのコースへ打つのが得意だから、ここにレシーブの得意な選手を入れよう」と万全の準備をするのは当たり前。試合の中で相手が策を変えてきても、常に指示されて動くのではなく、自分たちで考えて動く習慣ができていたおかげで「だったら次はこのパターンがある」と動じることもない。「相手の選手よりもむしろ相手の監督と戦っている感じだった」と振り返るように、学生時代から自主性に長けていた。

 同窓生たちは教員を志すなか、卒業後はVリーグのデンソーへ入部し、夢だった日本代表を目指すも、直後にケガでリハビリを余儀なくされた。持ち前の根性でトレーニングに注力し、復帰を果たすも、自分の身体のことは自分が一番わかる。

「維持はできる、でも、これ以上の向上はないな、と感じた。そこで初めて、セカンドキャリアを考え始めたんです」

 

 道しるべになったのは父だった。指導者という選択肢はそれまで頭の片隅にもなかったが、ふと思った。父と同じように大学の教員になって、大学の指導者になりたい――。

 思い立ったら行動あるのみ、と大学院の修士課程を受験し、順天堂大大学院で学ぶ。バレーボール一本だった人生から一気に広がる世界の中で「鼻をへし折られた」と笑うが、同時期に男子バレーボール部のコーチを務めた経験が、さらに視野を広げる新たなきっかけとなった。

「もうすべて、女子では考えられないことばかりでした。授業で疲れたから今日はスパイク打ちたくない、とか平気で言うし、打たないどころか帰ろうとする(笑)帰らせないように靴を隠したり、子どものやりとりみたいでした(笑)やりたくない、と言う選手にいくら『やれ』と言っても効き目はない。見せるのが一番早いと思ったので、私も男子のネットでスパイクをガンガン打って、なかなかやるな、と思わせて、話を聞かせる。最初はそこからスタートでした」

 

 修士課程の修了後もすぐに大学で指導の道に入るのではなく、最初の5年は高校で教壇に立った。2010年開催の千葉国体で9人制の代表として出場するためでもあったが、そこでもまた男子バレーボール部の指導に当たり、初心者同然の選手に一から指導する難しさと楽しさを知った。満を持して、というわけではないが、女子の指導者としてのキャリアがスタートしたのは2012年に新潟医療福祉大へ就任してからだった。

 

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 男子選手の指導が未知の発見だらけであったのに対し、同性の指導は自身と重ねれば気づくことが山ほどある。しかし、地方の大学を選択してくれる学生に対してどのようなアプローチができるのかは、初めからうまくいったわけではなく悩みながら進んできた。もともと学生時代から相手の監督と戦っていた、と自負する通り、観察眼には長けている。ふだんの生活で何気ない変化も見逃さず、その都度気づくこともあったが、濵野氏就任の次年度から強化部として入学してきた1年生たちが4年生になるまでの4年間は「どんなことでも徹底して付き合う」と決め、選手の悩みはたとえ何時でも終わるまで話を聞いた。小さくても問題が起こればすべて徹底して向き合い、最後まで付き合う。一から時間をかけて信頼関係を築き、選手たちとの距離が縮まっていくのと並行して、女子バレーボール部をサポートする環境も厚みを増していった。

 

 

 大学名に「医療」「福祉」とつけられている通り、ドクター、理学療法士、栄養士、心理学など指導するのは専門家ばかり。2016年からは学内でバレーボールやサッカー、バスケットボールなど女子強化部に向けてのサポートが始まり、2022年からはスポーツ庁の委託事業「女性アスリートの課題解決型実践プログラム」として女性アスリート外来などの支援事業もスタートした。

 

月経周期や月経痛、体組成や栄養、睡眠など細部にわたる問診と、血液検査や尿検査を行い、結果は個人や部にフィードバックされる。特に月経はそれぞれ症状が異なり、抱く悩みも違う。大学での女性アスリート外来を受診しやすい環境が整っているのはもちろんだが、同じ女性である濵野氏にも相談が寄せられ、その一つ一つにも丁寧に応じる。

「以前は無月経といっても大きな問題と考えられていませんでしたが、本来くるはずの月経がこない、痛みがひどいというのは明らかに何かしらの原因がある。それなら婦人科へ行きなさい、というのも同じ女性として言いやすい。自分の身体を大切にすることは大前提なので、選手としてはもちろんですが、女性としても気を付けるべきことはしっかりしなさい、というのは口うるさく言いますね」

 

 2021年の全日本インカレで過去最高のベスト16進出を果たすなど、成績面で着実に成果を示す一方、人間教育も怠らない。何しろ選手である前に女性。ましてやバレーボール選手として過ごす時間と比べ、その後の人生のほうがよほど長く、学生のうちに知っておかなければならないことは山ほどある。狭い世界ばかりでなく、もっと広い世界を見てほしい、というように自主性を重んじる。もちろん年ごろの女性なのだから恋愛も自由。ただし、と付け加える。

「あなたのことを大事にしてくれる相手と付き合いなさい。とストレートに言えるのも同じ女性同士だから、というのはあるかもしれません」

 

インナー付きバレーボールパンツ ”2in1 VOLLEYBALL PANTS ”

 

自身の現役時代と比べて、置かれた環境だけでなくウェアも変わった。高校生のころに短パンを着用していたと言うが、それまではブルマで「下着が出ていないかみんな気にしていた」と笑う。どんどんフィット感を増すウェアに「タッチネットのリスクがなくなるのはいいかもしれないけれど、ショーツや脱毛、選手にとっては気を配らなければならないことが多すぎる」と危惧する。だからこそ、インナーショーツがついたレディースプラクティスパンツにも関心を寄せる。

 

 

 昨今タイトなシルエットのパンツが主流となっている。動きやすく、タッチネットでの失点が防ぎやすくなるなどメリットはあるものの、体型や下着のラインがはっきりわかってしまうというデメリットもある。しかし、“少しゆったりしたものを”と選ぶと、体とパンツの間に隙間ができて気になってしまう。女子アスリートにとって、ウエアはいろいろと気を遣うものなのだ。

 濵野監督、そして現役大学生も口をそろえて話すのは「パンツは気になるけどバレーボールをはじめたころからこれが普通。だからこれでやるしかない」ということ。当初は悩み、違和感を感じていたが、解決できないから、目をつむってきてしまった。

 

 インナー付きパンツは、そんな女性アスリートが抱えるストレスを少しでも軽減できればと考えて開発された商品。もともと人気があるパンツ丈の短いものにゆとりを持たせて、体型や下着が見えないよう、インナーをつけてパンツとセットにしているのが最大のポイント。インナーがセットになっていることで、ごわつきそうな股の部分も切り返しを付け、縫い代を外側に出すことで、肌あたりを軽減。きめ細やかな配慮が施してある。



 既存商品(左)とインナー付きバレーボールパンツ(右)

 

縫い代を外側に出して肌あたりを軽減


※商品を裏返した状態。インナーとパンツがセットになっている

 

 インナー付きパンツは、救世主となりうるものか? 着用した選手に話を聞いてみると「ゆったり感もありながら丈も短すぎないし、インナーが付いているので下着のラインが表に響かないのがうれしかった」「これまで履いているタイトなパンツだと、低い姿勢をとったり、ボールに飛び込んだ場合、プレー中に気になって、その度に直していました。けど、この2in1パンツなら、その心配がありませんでした」と語るなど好評なようだ。

 

 

「下着を履いた状態で一体型のパンツを履くと下着が食い込んでしまって気になる、という選手もいますが、下着のラインが見えないのはいいこと。女性にとって、本来(下着が)見えていい、ということはないですから。選手の声をもっとフィードバックしてもらって、よりよいものができてくるといいな、と思います」と濵野監督も言う。

 

 同性だからこその気配りと目配り。そして「これから続く将来も幸せであってほしい」という次世代への願いを胸に、時に厳しく、愛を持って。女性×女性の強さを武器に、選手たちと共に走り続ける。


 

インナー付きバレーボールパンツ ”2in1 VOLLEYBALL PANTS ”


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