2022-23 V.LEAGUE DIVISION1 MEN(V1男子)の全日程が4月23日(日)に終了し、最終順位と個人賞が決定した。国立代々木競技場第一体育館(東京都渋谷区)で行われた2022-23 V・ファイナルステージ ファイナルの試合前には、各個人賞受賞者がその喜びを口にした
藤井直伸さんに代わり、トロフィーを受け取った藤井美弥さん
今シーズンVリーグ特別表彰制度「Vリーグ栄誉賞」(※)の表彰基準の一つに到達した星野秀知(東京GB)、新貴裕(パナソニック)、安永拓弥(JT広島)、袴谷亮介(ジェイテクト)、白川佑樹(兵庫)、瀧澤陽紀(つくば)、中道元貴(警視庁)が出席。長年チームを支えてきたベテランたちは、感謝の思いを語った。
星野「ファンの皆さんに支えてもらい、もらえた賞なので、感謝したいと思います。引き続き皆さんとともにバレーボールを頑張っていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします」
新「光栄な賞をいただきありがとうございます。ファンの皆さま、今まで応援していただきありがとうございます。これからも現役は続けるので、応援よろしくお願いします」
安永「素晴らしい賞をいただけてとてもうれしく思います。自分一人の力では取れなかったと思うので、関わる皆さまに感謝したいと思います。これからも一生懸命頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします」
袴谷「この賞は私が活動するうえで、関わってくださっているすべての皆さまのおかげだと思っています。今日はほんとうありがとうございました」
白川「自分は今年で40歳になります。できる、できないは関係ない! やろうとすることに意味があると思って今も努力しています。『昨日の自分を追い越せ』という言葉を胸にこれからも頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。バレーボール最高‼︎」
瀧澤「このような賞をいただけて感謝しています。今からファイナルで皆さん盛り上がると思いますが、このような場にいられたことにほんとうに感謝しています」
中道「今日でレジェンドの仲間入りができて、ほんとうにうれしく思います。気づけば13シーズン、地道にやってきたことがこういうかたちになってうれしいです。妻と家族に感謝してこれからも頑張ります」
(左から)中道、瀧澤、白川、袴谷、安永、新、星野
そして、7度のブロック賞を受賞し、通算ブロック決定本数の日本記録を打ち立てた富松崇彰さん(東レ)がVリーグ功労者表彰を受けた。昨シーズン限りで引退し、現在はサポートスタッフを務め、「改めてすごい賞をもらっているなと、実感しました。あれだけ跳んで、スパイクを打つことがどれほど体に悪いかを思い知らされました。痛いところが全部なくなりました」と笑顔。会場のファンへ、「日本の頂点が決まる戦いなので、サントリーサンバーズとウルフドッグス名古屋の技とパワーを楽しんで、最高の1日にしてください!」と呼びかけた。
受賞の喜びを口にする富松さん
最後に、Vリーグ表彰特別賞に輝いたのが藤井直伸さん。3月10日に31歳でその生涯を終えた藤井さんに代わり、元・日本代表で妻である藤井美弥(旧姓:佐藤)さんがあいさつした。
「今日はこのような素晴らしい機会をいただきありがとうございます。これまでの夫の功績をたたえていただき、ほんとうにありがたく、誇らしく思っています。
バレーボールをとおして、選手としても、人としてもたくさんの方に愛していただき、皆さまに成長させてもらった選手だと思っています。闘病中もいろいろなかたちで支えていただき、もう一度コートに戻って恩返しがしたい、と戦い続けることができたのも、信じて待ってくれていた皆さまがいたからです。この場をお借りして感謝申し上げます。
今後もバレーボール界がますます盛り上がっていくことを、私も陰ながら応援したいと思います。今日はありがとうございました」
國部裕之Vリーグ代表理事会長からトロフィーを受け取ると、美弥さん、そして藤井選手に温かい拍手が送られた。
※Vリーグ栄誉賞
Vリーグ機構では下記のいずれかの記録を達成した選手をVリーグ栄誉賞として表彰している。
(1)優勝に貢献した選手
最高殊勲選手賞・敢闘賞の受賞回数が、男子5回、女子4回以上に該当する選手
(2)個人記録で傑出した選手
最高殊勲選手賞・敢闘賞を除く個人賞の受賞回数が、男子10回、女子8回以上に該当する選手
(3)長期にわたってVリーグで活躍している選手
Vリーグ(1994/95シーズン以降)の試合出場が10シーズン以上で230試合以上出場した選手
WD名古屋が7年ぶり2度目のVリーグ優勝 現在のチーム名では初
つくば 浜崎勇矢監督、瀧澤陽紀ら選手・スタッフ計5名の退団を発表