ビーチに転向しパリオリンピックを目指す古田史郎
- ビーチ
- 2023.04.26
来る4月28日に初日が行われる第1戦・立川立飛大会で、今シーズンの開幕を迎えるマイナビジャパンビーチバレーボールツアー2023。昨年の7大会から今年は10大会に増え、渋谷区宮下パーク(第3戦・渋谷大会/6月3日~4日)、横浜赤レンガ倉庫(第4戦・横浜赤レンガ倉庫大会/6月16日~18日)、グランフロント大阪うめきた広場(第8戦・グランフロント大阪大会/10月13日~15日)と、人が集まりやすい都市型の会場も多くなった。北京(2008年)、ロンドン(12年)、東京(21年)とオリンピック3大会に出場したビーチ界のレジェンド白鳥勝浩を始め、東京2020オリンピックに出場した石島雄介、石井美樹、村上めぐみなど、ベテラン、中堅、若手が躍動する姿を、ぜひ会場で目にしてほしい。
そんな中、ピックアップしたいのが、昨年から本格的にビーチに転向し、すでに数々の海外遠征も行っている古田史郎(DOTs)だ。法政大卒業後、東レアローズ→ジェイテクトSTINGS→ヴォレアス北海道と渡り歩いてきた古田は、「外で、砂の上でプレーするのは、体育館でのプレーとは表現が全然違います。『これはうまくいったな』と思うプレーでも1点が取れなかったり、逆に『これはちょっと違ったかな』と思っても1点が取れたり。いろいろなことが起きている最中で難しいですが、その難しさが楽しいです」とパリオリンピックに向けて邁進中だ。
ヴォレアス北海道時代の古田
インドア時代からオールラウンドなプレーを持ち味とし、セッターとリベロ以外のポジションを経験してきた古田はビーチバレーボールに向いていると思われるが、古田自身も、「世界のビーチバレーは基本的にやっぱり打ってくることが多く、インドアに近い形でビーチバレーをしている印象」と、インドアで培った経験が生きるという感触を得ている。だが同時に「そういう意味では、まだまだ全然出し切れていない、表現しきれていない部分の方が大きく、もどかしさも感じています」とも。それでも「ツアーを通して、本当に少しずつ、成長できていると信じながら、『こうなっていくんだ』とイメージを持ちながらできており、そこが楽しいところでもあります」と前向きにとらえている。
目標にしているのは来年行われるパリオリンピックに出場すること。「経験は少ないですが、遠回りしている時間はありません。お尻に火がついている状態で必死に走っています。焦ってはいけないのですが、焦っています。でも、それがいい意味で成長や可能性に結び付けられているのでは、とも思っています。日々、少しずつ本当によくなってきている部分もありますし、大会ごとに、セットごとに、よくなっている部分もあり、きちんと自分のいい部分と悪い部分をハッキリさせながら作れてきていると思っています」
今季は黒川寛輝ディランとペアを組む
その古田が今シーズンペアを組むのは、肩の強さを生かしたサウスポーからのビッグサーブと強打を武器とする黒川寛輝ディラン(しながわシティビーチバレーボールクラブ)。海外転戦が多くなると予想されるが、マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2023の第1戦・立川立飛大会のエントリーリストに入っている。会場に足を運べる方は、チェックしてみてほしい。
※会場内は無料立ち見エリアと有料席がある
マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2023大会日程
[第1戦]立川立飛大会 4/28(金)~30(日) 会場○TACHIHI BEACH(東京都立川市)
[第2戦]平塚大会 5/12(金)~14(日) 会場○湘南ベルマーレひらつかビーチパーク(神奈川県平塚市)
[第3戦]渋谷大会 6/3(土)~4(日) 会場○渋谷宮下パーク(東京都渋谷区)
[第4戦]横浜赤レンガ倉庫大会 16(金)~6/18(日) 会場○横浜赤レンガ倉庫(神奈川県横浜市)
[第5戦]青森大会 8/25(金)~27(日) 会場○青森県青森市
[第6戦]都城大会 9/1(金)~3(日) 会場○霧島ファクトリーガーデン(宮崎県都城市)
[第7戦]名古屋大会 9/9(土)~10(日) 会場○名城公園tonarino(愛知県名古屋市)
[第8戦]グランフロント大阪大会 10/13(金)~15(日) 会場○グランフロント大阪うめきた広場(大阪府大阪市)
[第9戦]松山大会 10/27(金)~29(日) 会場○風早長浜海岸(愛媛県松山市)
[第10戦]須磨大会 11/3(金・祝)~5(日) 会場○須磨海岸(兵庫県神戸市)