日本代表 柳田将洋“人生初”の始球式を振り返る「18メートルが遠く感じました」
- SV男子
- 2023.05.15
2023年度男子日本代表メンバーの柳田将洋(ジェイテクトSTINGS)が4月23日(日)、神宮球場(東京)でのプロ野球(読売ジャイアンツvs.東京ヤクルトスワローズ)の試合前に設けられた始球式に登場し、そこでナイスピッチングを披露した。自身にとって人生初の体験を振り返ってもらった。
<柳田将洋(やなぎだ・まさひろ/1992年7月6日生まれ/身長186㎝/最高到達点335㎝/東洋高〔東京〕→慶應義塾大→サントリーサンバーズ→ビュール〔ドイツ〕→ルビン〔ポーランド〕→フランクフルト〔ドイツ〕→サントリー→ジェイテクトSTINGS/アウトサイドヒッター)>
――ご自身のSNSにも書かれていましたが、緊張されたとか
柳田 緊張しましたね、やっぱり。でも、球場の雰囲気がすごくよかったので、ほんとうに気持ちよく投げられました。
――野球も含め、キャッチボールのご経験はありましたか?
柳田 元々、野球自体の経験がありませんでした。なので、僕も最初は「練習しよう」と思っていましたし、周りの経験者の方々からも「練習したほうがいいよ」とめちゃくちゃ言われていました。ただ、練習してしまうと、逆に何かあるじゃないですか(笑) 準備しすぎたゆえに、余計に緊張しそうな気がしたので…。もうぶっつけ本番でいいや、と思って練習せずに行きました。
――ということは、ピッチングフォームは見よう見まね?
柳田 そうです(笑)
<サーブは自身の持ち味だが、ピッチングはまた違ったようで…>
――結果はノーバウンドで、右バッターに対して外角低め、バレーボールで表すならゾーン5に、しっかりと入りました
柳田 まずは届かなきゃいけないよね、という話をしていたので、意識していたのはそれだけです。直前に選手の方と10球ほどキャッチボールをさせてもらって。それで、こんな感じか、というイメージをつかみました。何より関係者の方々からいただいた「力んで下に投げてしまう人が多い。なので、自分が思った以上に上に投げたほうがいい」というアドバイスが僕の中ではとても重要でした。うまく投げられたのは、そのおかげです。
――サーブを打つときは冷静な柳田選手ですが、投げた瞬間はいかがでしたか?
柳田 マウンドからバッターボックスまでの距離がだいたい18メートルらしくて、バレーボールのコート1個分くらいなんですね。ですが、わけがわからないくらい遠く感じました(笑) いつもの18メートルなんて思えないくらい。
バッターボックスがとても小さく見えましたし、プロのピッチャーはこの距離で変化球を織り交ぜながら投げているんだ、と思うと、すごいなぁ、って。僕自身、すごくいい経験をさせてもらいました。
<始球式では見事なノーバウンド投球を披露。さすがの勝負強さ(写真は第71回黒鷲旗のもの)>
(取材/坂口功将〔編集部〕 写真/中川和泉〔NBP〕、田中風太〔編集部〕)
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