石川祐希がイタリアで観客をあおった!? “見たことがない”一面は「やろうと思っていた」。その胸中と次なる決意
- コラム
- 2023.05.16
プロバレーボール選手として活躍し、男子日本代表でもキャプテンを務める石川祐希。イタリア・セリエAでの2022/23シーズン全日程を終えて、5月13日(土)に帰国した。その到着後の会見で、筆者は聞きたいと思っていた“あの場面”について、本人にぶつけてみた。
イタリアでの全日程を終えてから現地で1週間ほどの休暇をはさみ、日本に帰国した石川
プレーオフ第2戦、最終第5セット
それは、現地で試合を観戦した人の証言だった。
「あの試合、石川選手が観客をあおったんですよ」
思わず、耳を疑った。石川といえば、力強くにぎりこぶしをつくる姿もあれば、ときに激しい表情で仲間を鼓舞する姿が見られることがある。それらはチームのムードを高めるものでもあり、トッププレーヤーが備えるアクションの一つ。とはいえ、会場にいる観客を“あおる”石川の姿は、取材してまもない身とはいえ、記憶にないといってもおかしくない。それはむしろ日本代表でいえば、西田有志(ジェイテクトSTINGS)の専売特許だ。
【ギャラリー】真剣さの中に笑顔も。ミラノで過ごす石川の練習風景
さて、その試合とは現地3月22日に行われたセリエAプレーオフ準々決勝ラウンド第2戦。石川が所属するミラノがペルージャをホーム「アリアンツ・クラウド」に迎えての一戦だった。
ペルージャとの第2戦、石川はチーム2番目となる18得点をあげて勝利に貢献した(Photo:Legavolley.it)
いざ、セリエAを配信している国際バレーボール連盟の公式プラットフォーム「VOLLEYBALL WORLD.TV」で試合を見返してみる。最終第5セット、ミラノが5-4からオスニエル・メルガレホ(キューバ)のアタックでブレイクに成功した直後のワンシーンだった。
カメラは得点したメルガレホを大きく映しているが、その奥にいる石川はエンドラインに体を向け、両手を下から上にこれでもかと振り上げている。
あおった…!!
これは無意識なのか、突発的だったのか、それとも、もくろんでいたのか? 帰国した本人に聞いてみた。その答えは――
空港到着後の帰国会見で、デサントジャパン株式会社から慰労の花束を授かった