「2023男子国際親善試合日本対中国(富山大会)」の第2戦が5月20日(土)、富山県西部体育センター(富山県砺波市)で行われ、日本は中国に3-1で勝利した。3-0(ボーナスセットを含めると5-0)で快勝した19日(金)に続いて手応えをつかみ、6月からのネーションズリーグに臨む
第1戦で中国を圧倒した日本は、前日のスタメンからミドルブロッカーを髙橋健太郎、リベロを小川智大に替えて第2戦に臨んだ。
第1セットは西田有志のサービスエースやスパイクで得点を重ねる日本に対し、中国はJTサンダーズ広島に所属する江川のスパイクで応戦。中盤までもつれる展開となったが、13-13から髙橋のスパイクと相手のミスでブレイク。その後も要所で小野寺太志と髙橋がブロックを決め、25-21でセットを先取した。
第2セットは小野寺、髙橋のクイックを軸に組み立て、中盤まで競り合う展開に。しかし、12-11からレシーバーの間を突かれ、連続サービスエースを許した。その後も追いかける展開が続き、髙橋のクイックやブロックなどで一時は1点差まで詰め寄ったが、あと一歩届かず。23-25でこの国際親善試合で初めてセットを落とした。
この日好調の髙橋のブロックなどで第3セットは序盤からリード。さらに高梨健太のバックアタックやサービスエースで4連続得点を奪い、11-6とリードを広げた。最大9点差をつけながらも24-23まで迫られたが、最後は小野寺がクイックを決め、25-23で勝利に王手をかけた。
第4セットは髙橋以外のスタメンを総入れ替え。前日に続き、代わって入ったメンバーが躍動した。
山内晶大がブロックやクイックを決めて序盤から点差を広げると、8-6からは髙橋のサービスエースなど3連続得点でさらにリード。中盤には大塚達宣のサーブから相手を崩し、髙橋や西山大翔、富田将馬らがスパイクを決めて6連続得点を奪った。主導権を握り続けると、最後は西山がサービスエースを決め、25-15と圧倒。選手層の厚さを見せ、3-1で中国を下した。
今試合大活躍の髙橋は「みなさんの熱い応援のおかげで出しきることができました」とファンへ感謝。さらに「ポテンシャルの高い選手が増えているので、しっかりとした戦術と、時間をかけて練習をすれば世界のトップに食い込めるチームだと思います。皆さん期待してください」と言葉に力を込めた。
フィリップ・ブラン監督は「全選手が戦術、体力的にもレベルアップすることを目標にしています。それができているのが今年のいいところ」と手応えを口にした。
この日はブラン監督の63歳の誕生日。髙橋のアカペラに乗ってメンバー全員でバースデーソングを歌い、温かいムードで親善試合を締めた。
次戦はいよいよ日本ガイシホール(愛知)にて6月6日(火)から開催されるネーションズリーグ2023。イタリア・セリエAでプレーする石川祐希キャプテン、髙橋藍も合流予定で、さらにパワーアップした姿を見せる。
■試合結果
日本 3-1 中国
(25-21, 23-25, 25-23, 25-15)
■日本の第1セットスターティングメンバー
髙橋健太郎、西田有志、甲斐優斗、小野寺太志、関田誠大、高梨健太、リベロ小川智大