令和5年度福岡県高等学校総合体育大会バレーボール選手権大会が5月28日(日)に飯塚市総合体育館(福岡)で行われ、福岡大附大濠高が2010年以来の優勝。福岡県で開催され、第2代表として出場した2013年以来の本戦出場を決めた。昨年インターハイ準優勝の東福岡高は13年ぶりの予選敗退となった
決勝は福岡大附大濠高が優勝した今年1月の新人大会と同じカードとなった。
第1セットは序盤から福岡大附大濠高ペース。3-4から身長2m越えのオポジット・マサジェディ翔蓮(かれん)のサーブで相手を崩すと、アウトサイドヒッター山田大凱のクロスへの強烈なスパイクが次々と決まった。さらにマサジェディの連続サービスエースなど9連続得点とし、11-4と一気にリード。15-11からは連続サービスエースを含む4連続得点を奪い、25-17でセットを先取した。
だが、東福岡高も意地を見せる。第2セットは 序盤から2度の4連続得点で8-2とすると、その後もエース葭原逢太の前衛後衛を問わないスパイクで得点を重ねる。16-13から3連続得点、19-15からは5連続得点と相手を寄せ付けず、試合はフルセットに突入した。
最終第3セットは序盤から一進一退の攻防に。だが、中村玲央のブロックとスパイク、山田の鋭いスパイクなどでじわじわと点差を広げ、福岡大附大濠高が13-9とリードしてコートチェンジ。その後もリードを保ったまま終盤へ突入した。しかし、東福岡高は葭原のスパイクで追い上げると、終盤にも連続でバックアタックを決め、22-22と同点に。その後、福岡大附大濠高が先にマッチポイントをつかんだが、葭原がエースの意地を見せて追いつき、試合はジュースに突入した。
山田を軸に組み立てる福岡大附大濠高に対し、東福岡高は徹底してエース葭原へ託した。お互いの意地がぶつかり合う展開が続いたが、30-30から山田が連続でスパイクを決めた福岡大附大濠高が、歓喜の瞬間を迎えた。
東福岡高は相手のマークが集まるなか、葭原が大車輪の活躍を見せるもあと一歩及ばず。インターハイ準優勝を経験した昨年からの唯一のレギュラーである葭原をはじめ、選手たちは試合後に大粒の涙を流した。
なお、同日に行われた女子決勝は、北九州高をストレートで下した福岡女学院高が2年ぶりの本戦出場を決めた。
決勝の試合結果
男子
福岡大附大濠高 2(25-17、16-25、32-30)1 東福岡高
女子
福岡女学院高 2(29-27、25-21)0 北九州高
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