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春高2025

新人大会3位の市立尼崎高が今季初タイトル ルーキー・ハントラクル星夏がサーブで存在感【インターハイ兵庫予選(男子)】

  • 学生
  • 2023.06.14

 

67回兵庫県高等学校総合体育大会は、610日(土)に加古川市総合体育館で大会最終日が行われた。男子は市立尼崎高が決勝で神港学園高にストレート勝ちし、24年連続35回目の本戦出場を決めた

 

 

#3ハントラクル星夏(市立尼崎)

 

【第67回兵庫県高等学校総合体育大会(男子)決勝フォトギャラリー】

 

 県内の絶対王者に、ようやく歓喜の瞬間が訪れた。2月の新人大会は準決勝で神戸学院大附高にストレートで敗れて3位。新型コロナウイルスの影響で辞退した2020年、準々決勝までしか行われなかった2021年を除くと、優勝を逃したのは2007年以来だった。力強く仲間と抱き合ったハントラクル望海(のあ)キャプテンは「ほんとうにうれしいです」と胸をなでおろした。

 

 昨年度の唯一のレギュラーである木谷友翼がケガで欠場。下級生主体となるなか、2月に行われた第202023全日本ジュニアオールスタードリームマッチに中学3年生ながら出場したルーキー、吉田将大とハントラクル星夏(せな/ともに園田東中〔兵庫〕出身)がスタメンとして存在感を示した。身長189㎝の吉田は高さのあるブロックで貢献すると、186㎝のハントラクル(星)はサーブで強烈なインパクトを残した。

 

 ドリームマッチでも高校生のトップ選手たちから何度もサービスエースを決めたが、その武器は健在。準決勝の神戸学院大附高戦では第1、第2セットともにエースを奪い、ストレート勝ちに導いた。決勝の神港学園高戦でも第1セット序盤にサービスエース。第2セット終盤にはブロックアウトやブロックで得点を量産し、粘る相手を突き放した。それでも「今日のサーブは安定していなくて、あんまりでした」と納得しなかった。

 

 要所で時間差攻撃を決めながらも「ちょっと焦って崩れてしまって。弟に助けられた場面は何回かあったと思います」と反省する兄の望海に対し、弟の星夏は「自分で追い込みすぎて、ミスしてしまうことが多いので。いちばん年下の僕ですけど、喝を入れてあげないと」と笑顔でいじった。

 

 新人戦敗退直後は「切り替えることがあまりできなくて。落ち込んでしまいました」とハントラクル(望)は振り返るが、自主練習の時間を増やし、課題のサーブレシーブを改善。「新人戦のときはできなかったので、今回できたのは大きな一歩だと思います」と自信をつかむ。「全国に出るチームと練習試合をしても、遜色なく戦えていると思っているので。ワンプレーを大切にしっかり勝ち進んで、ベスト4以上、優勝ができればと思います」と意気込んだ。

 

 

兄のハントラクル望海(左)と星夏(市立尼崎)

 

 準優勝の神港学園高は、エースでキャプテンの髙島仁が要所で得点し、準決勝で新人大会優勝の社高をフルセットの末に撃破。昨年度の春高県予選でも準優勝に終わっており、次こそ頂点を目指す。

 

文・写真/田中風太(編集部)

 

最終日の試合結果

準決勝

神港学園 225-2019-2525-211

市立尼崎 226-2425-110 神戸学院大附

 

3位決定戦

225-1619-2525-161 神戸学院大附

 

決勝

市立尼崎 225-2125-190 神港学園

 

 

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