令和5年度全九州高等学校体育大会第76回全九州高等学校体育大会が6月17日(土)〜18日(日)に別府市総合体育館(大分)ほかで行われた。男子は東福岡高(福岡)が4年ぶり5回目、女子は東九州龍谷高(大分)が7大会連続17回目の優勝を飾った。男女決勝のレポートをお届けする
※優勝歴は新型コロナウイルスの影響で中止になった大会を含む
フルセットを制し東福岡高が4年ぶりのV
男子決勝は、インターハイ県予選2位で本戦出場を逃したものの、今大会の準決勝で九州王者の大村工高(長崎)をストレートで下した東福岡高と、5月の九州総合選手権で準優勝だった川内商工高(鹿児島)の対戦となった。
第1セット、川内商工高は東福岡高のエース葭原逢太、松下晃大を徹底的にマーク。エース永田凜郎を中心に多彩で速いコンビバレーを展開し、相手に的を絞らせない。一方、東福岡高は川内商工高の攻めに徐々に対応し、照屋舜、葭原の連続ブロックなどで終盤に逆転する。その後、川内商工高が追いつき、ジュースとなるも、最後は川内商工高のクイックがネットにかかるミス。27−25で東福岡高が第1セットを先取する。
第2セットは両チームのエースの活躍とともに、川内商工高は深田彩太、東福岡高は坪井騰矢の攻撃もさえ渡り、序盤は接戦を繰り広げる。だが、中盤に入ると川内商工高は竹之下脩、小園壱のブロックや山野日雅の攻撃に加え、東福岡のミスも目立ち始め、大きくリード。川内商工高が25−18でセットを奪い、フルセットに持ち込んだ。
両チームともに鍛え上げられた堅い守備と多彩な攻撃により、第3セットは序盤から長いラリーが続いた。だが、東福岡高が序盤の3点のリードを保ってコートチェンジ。流れを変えたい川内商工高は毎床晴琉のサーブで効果的に相手を崩し、中盤で同点に追いつくも、東福岡高は連続ブロックにより再び点差を広げる。このリードを保ったまま、最後は葭原がバックアタックを決め、東福岡高が優勝を飾った。
1年生の活躍も光った東九州龍谷がストレート勝ち
大会7連覇を狙う東九州龍谷高と、昨年度惜しくも優勝を逃し、リベンジを目指す熊本信愛女学院高(熊本)の対決となった女子決勝。初戦から準決勝まで、両チームとも全試合ストレート勝ちでこの一戦を迎えた。
第1セットは序盤から終盤まで、東九州龍谷高は藤﨑愛梨、熊本信愛女学院高は鹿子木美優の両1年生エースの攻撃でリズムをつくる。しかし、高橋葵や忠願寺風來のブロックなどが光った東九州龍谷高が、第1セットを25-23で先取した。
第2セットも序盤から両チームとも1年生中心の攻撃で中盤まで一進一退の攻防を繰り広げる。中盤以降、東九州龍谷高は速攻で流れを変えたが、熊本信愛女学院高も粘りの守備を見せて食らいついた。しかし、終盤に長いラリーを制した東九州龍谷高が勢いに乗ると、25-22で第2セットも取り、大会7連覇を飾った。
文/大分県高体連バレーボール専門部
写真/前田一星
なお、8月に北海道で行われるインターハイへの出場を決めた九州ブロックのチームは以下の通り。
九州ブロック インターハイ代表校 |
||
県名 |
男子 |
女子 |
福岡 |
福岡大附大濠 |
福岡女学院 |
佐賀 |
佐賀商 |
佐賀学園 |
長崎 |
大村工 |
純心女 |
熊本 |
鎮西 |
熊本信愛女学院 |
大分 |
大分南 |
東九州龍谷 |
宮崎 |
日南振徳 |
宮崎日大高 |
鹿児島 |
川内商工 |
鹿児島女 |
沖縄 |
西原 |
西原 |
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