バレーボールVリーグの舞台で活躍する選手たちの学生時代の対戦経験や先輩後輩のつながりなどの一部を振り返る「Vリーガーのタテヨココネクション」。7月7日(金)から始まる「2023 V・サマーリーグ女子東部大会」に出場する選手から、今回は日立Astemoリヴァーレの上坂瑠子をピックアップします。
福井工大附福井高時代の上坂
上坂は1999年9月7日生まれで福井県出身。中学校は地元、福井工大附福井中に進みます。1学年上には石盛めるも(アランマーレ)、1学年下には山下晴奈(デンソー)がいました。2年時に第43回全日本中学校選手権大会に出場すると、トーナメント1回戦で花澤佳奈(NEC)のいた文京学院大女中に勝利。2回戦で梅津憂理(KUROBE)が在籍していた上毛中に敗れました。
福井工大附福井中時代の石盛
3年時には第28回JOCジュニアオリンピックカップ(JOC杯)の福井県選抜に選出され、チームメートの若泉佳穂(浜松)や山下らとともに大会に出場します。予選グループ戦で岡村南奈(アランマーレ)がいた山口県、トーナメント1回戦で有村涼美(アランマーレ)がいた鹿児島県、準々決勝で岳野ひかる(埼玉上尾)のいた長崎県と対戦しています。
スパイクを放つ岳野
高校は福井工大附福井高に進みます。同期にはJOC杯でともに戦った若泉、1学年下に山下らがいました、また福井工大附福井高出身のVリーガーといえば男子の清水邦広(パナソニック)もいます。また瑠子の兄、上坂将輝(トヨタ自動車)も同校の出身。少し話がそれますが、兄の将輝は昨年、中元南(デンソー)と結婚しており、瑠子にとって中元は義理の姉になりました。
兄の上坂将輝も福井工大附福井高で全国大会に出場している
さて、福井工大附福井高に進学した上坂瑠子は1年時から試合に出場します。2015年の近畿インターハイではトーナメント1回戦で甲萌香、田中瑠奈(ともにNEC)、長尾のどか(アランマーレ)の在籍していた川崎橘高と対戦しました。
また、同年8月に行われた第14回世界ユース女子選手権大会(U18)に日本代表として出場を果たします。1学年上の黒後愛(埼玉上尾)、万代真奈美(久光)、荒谷栞(姫路)や同学年の関菜々巳(東レ)、林琴奈(JT)、中川美柚(久光)らとともに世界を相手に戦いました。
2年時の2016年中国インターハイでは決勝トーナメント2回戦で前田明里、長瀬そら、安田梨夏、髙柳有里(いずれも岡山)らの在籍した大阪国際滝井高に勝利しました。第69回春の高校バレーでは2回戦で下北沢成徳高とぶつかります。同校の3年には黒後、山崎のの花(ともに埼玉上尾)、渡邉かや(姫路)、2年に椎名真子、岩澤実育(ともに埼玉上尾)、1年に仁井田桃子(埼玉上尾)、大崎琴美(東レ)、石川真佑(イル・ビゾンテ・フィレンツェ[イタリア])、野呂加南子(元・東レ)など、のちにVリーガーとして活躍する選手たちが多く在籍しており、福井工大附福井高を下して勝ち上がり、この大会で優勝を飾りました。
下北沢成徳高時代の黒後
3年時の2017年、南東北インターハイでは準々決勝で下北沢成徳高と再び対戦。試合はフルセットの熱戦の末、福井工大附福井高がリベンジに成功。上坂自身も終盤の勝負どころで「全部持ってこい、と言いました」と闘志を爆発させてチーム史上最高成績となるベスト4入りを果たしました。続く準決勝では、3年に中川美柚、西村弥菜美、2年に平山詩嫣(いずれも久光)、梅津、1年に荒木彩花(久光)が在籍していた東九州龍谷高にフルセットで惜敗しました。ちなみに東九州龍谷高はこの大会で優勝を飾っています。
右から4番目が荒木、6番目が西村、7番目が梅津
そして高校最後の大会となる第70回春の高校バレーでは3回戦まで勝ち進みましたが、金蘭会高に敗れました。当時の金蘭会高には3年に林、吉田美海(デンソー)、2年に西川有喜(JT)、中川つかさ(NEC)、水杉玲奈(元・東レ)が在籍しており、福井工大附福井高に勝利後も勝ち進み、大会を制しています。
第70回春の高校バレーで優勝を飾った金蘭会高
上坂は中学時代にJOC杯でオリンピック有望選手に選出され、高校時代には春の高校バレー、インターハイにそれぞれ3回ずつ出場。2017年の南東北インターハイでチーム史上最高成績を残し、自身もベスト6、優秀選手にも選出されるなど、輝かしい成績を残し、卒業後は日立Astemoリヴァーレ(当時は日立リヴァーレ)に進みました。日立Astemoで主力選手として成長を続ける彼女がV・サマーリーグでどのような戦いを見せるか、また過去に対戦経験のある選手たちと再びコートで相まみえるか、注目です!
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