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春高2025

中央大&明治大の指揮官が見た駿台学園高「大学生と同じバレーをしている」「さすが高校トップのチーム」【バレーボール東京エキシビションマッチ2023】

  • 大学生
  • 2023.07.14

 

 バレーボールの東京エキシビションマッチ2023が、78日(土)に墨田区総合体育館サブアリーナ(東京)で行われた。今年創設されたイベントで、東京を拠点とする中央大、明治大、駿台学園高の3チームが、カテゴリーの垣根を越えて激突。今年の春高王者である駿台学園高が、唯一連勝した。大学生両チームの指揮官の目に、同校はどう映ったのか

 

 

(左から)駿台学園高・梅川大介監督、中央大・野沢憲治監督、明治大・鈴木康時監督

 

【写真】中央大、明治大、駿台学園高が激突!東京エキシビションマッチ2023フォトギャラリー(30枚)

 

中央大・野沢監督が挙げた全国三冠へのポイント

 

 敗戦後、中央大の野沢憲治監督は駿台学園高の選手たちに脱帽した。

「強かったです、純粋に。『いいチームです。参りました』と正直に言いました。今日に関してはね」

 

 日本代表に追加登録された澤田晶、FISUワールドユニバーシティゲームズ日本代表の藤原直也を欠く布陣。アウトサイドヒッターにルーキー舛本颯真を今季初めてスタメン起用して臨んだ。

 中盤に8連続得点で1-1と試合を振り出しに戻した第2セットからは一転、統率の取れたディフェンスを前に、最終第3セットはなかなかブレイクできない。9-9から3連続失点を喫し、13-15で接戦を落とした。大学生にも粘り負けない駿台学園高の強さを、野沢監督は口にした。

 「誰が見ても、駿台学園さんはそこらの高校生とはケタが違うので。梅川先生(大介監督)がよく鍛えているのはわかります。ひと昔前だと、高校生は大学生のボールになかなか反応できないケースがありましたが、駿台学園の選手たちは目が慣れているし、ちゃんと(レシーバーが)そこにいる。当たり前のごとく大学生と同じバレーボールをしている、というところでは質が違うな、と思いました」

 

 今回は駿台学園高が中央大に“挑む”という構図だったが、インターハイではそれが逆になる。優勝候補としてライバルから狙われるなか、いかに力を発揮できるか。それが、目標の全国三冠を達成するためのポイントの一つだという。

 「同じ高校生のカテゴリーになると、彼らにとってはやりにくさがあるんじゃないですかね。それが多分、梅川先生が考えている次の課題なのかな、と。インターハイではそこをどう乗り越えていくのかが、課題になるのではないでしょうか」(野沢監督)

 そう言うと、「少し偉そうになってしまいますが、(梅川監督は)同級生だから、言いたいことは言いますよ」とほほ笑んだ。

 

 中央大はシーズン前半戦の終盤を迎え、直近では715日(土)、16日(日)に行われる天皇杯都予選がターゲット。「残念ながら高校生に負けた記録は残ってしまいますが、あくまでも見ているのは来週の天皇杯予選。選手たちには『絶対に負けられない試合に勝ちきるために今日がある、と理解しよう』と話したので。ここから1週間かけて、どう調整してくれるかですね」と次の戦いへ切り替えた。

 

 

大学入学後、初めてフル出場を果たした舛本(中央大)

 

明治大はサーブレシーブを崩せず

 

 駿台学園高の選手たちが拳を握る真後ろで、明治大の選手たちは目を丸くしていた。中央大が第1セットを落とした直後。目を見合わせて、口々につぶやく。「強い…」。鈴木康時監督も、その力を十分に感じていた。

 「さすが高校トップのチーム。よく鍛えられていると思いました。特にディフェンスがいいので、『しっかりしないとやられちゃうよ』と部員に話して。気持ちを引き締めさせようとはしたんですけどね」

 

 ベスト4入りした東日本インカレからは、ワールドユニバーシティゲームズ日本代表合宿に参加していたリベロ武田大周キャプテン、ビーチバレーボールU21アジア選手権日本代表のミドルブロッカー黒澤孝太が不在。それぞれ代わりに磯脇侑真、山田美雄が力を発揮したが、第1セットを奪いながらも逆転負けを喫した。「何と言っても、サーブレシーブを崩しきれなかったので。そこでコンビネーションを組まれてしまうと、引き離して勝ちきることができなかったですね」。駿台学園高が狙う全国三冠については、「今日ここで勝ち切ったのも自信になったと思いますので、ポジションがうまくいければ、力は十分にあると思いますね」と太鼓判を押した。

 

 2022-23シーズン途中からV1男子のVC長野でプレーした工藤有史をはじめ、けが人が多く、春季リーグ戦は8位に終わった。指揮官は「夏休みが終わって、自分たちももう1回、ボールを落とさないディフェンスと、しっかりサーブを打ち込んでいくことが大きな目標です」と後半戦の逆襲を誓った。

 

堅い守りから、セッター近藤蘭丸(明治大)が多彩な攻撃を見せられるか

 

試合結果 ※第3セットは15点制

駿台学園高 2(25-23、17-25、15-13)1 中央大

明治大 2(25-15、25-21)0 中央大

駿台学園高 2(21-25、25-18、15-12)1 明治大

 

文・写真/田中風太(編集部)

 

 

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【次ページ】中央大、明治大、駿台学園高が激突!東京エキシビションマッチ2023フォトギャラリー(30枚)

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