gv-logo

春高2025

神代中男子が東京都王者に挑んだ夏 横山奏太キャプテンは「大きな経験になった」とすがすがしく

  • コラム
  • 2023.07.19

 

 

都大会2日目、強豪サレジオ中と対戦した

 

この先につながる経験を、最後の試合で手にした横山キャプテン

 

 翌日の会場は“アウェー”、サレジオ中。神代中は「ちょっとふわふわしていましたね」と大塚慎也監督の目には映り、いざ試合では相手の強烈なサーブに崩される姿が目立つ。終始リードされる展開となり、2-025-11,25-8)と完敗に終わった。

 けれども、平岡竜胆が相手のクイックをブロックで仕留め、安藤琉汰や堤蓮がサービスエースを奪うなど、3年生たちは要所で得点。数は少なくとも、見せ場はつくった。そして、その姿は最後まで楽しげだった。

 だからだろう。この日も、戦いを終えた彼らの表情は晴れやかだった。

 その理由を「ずっと頑張ってきて、いろんなメンバーの思いの分まで戦えた気がして、よかったと思えましたから」と横山キャプテン。

 

 

劣勢の場面でも一丸となって戦い抜く

 

 彼自身も、格上相手に鋭いアタックを打ちこむ場面があった。それも成長の証しだ。元々、一学年上の部員数が少なく、中学2年生からコートに立っていた。そのシーズンの暮れ、今年3月には多摩地区の選抜強化事業に参加し、そこではスパイクの打ち方やコースの見極めを教わった。その学びは、最後のゲームまで生きた。

 そして、その試合ではサレジオ中という全国トップクラスのバレーに直面し、新しい世界の扉が少しばかり開いた。

「スパイクを決めることができたのもそうですが、(サレジオ中は)ブロックが高くて、枚数が多くて…、高校やほかのチームと戦うときも味わうと思うんです。そのときに自分がどういう動きをすれば得点できるか。それが今日、なんとなくわかった気がして。大きな経験になったと思います」

 最後の試合も中学バレーも終えたばかりだが、そう話した彼に水を向けてみる。

 もう今すぐにでもバレーボールがしたいんじゃない?

「したいです!! すごくやりたいです」

 その目がキラリと光る。その輝きは夏の汗に似ていた。

 

中学バレーは引退するが、「2年生の部員数が少ないので、僕たちも受験勉強の合間に一緒にバレーボールができれば」と①横山キャプテン

 

 

■神代中2年生リベロ外薗俊太郎「今年の3年生みたいなチームになりたい」

 都大会を戦った神代中で、唯一の2年生としてコートに立っていたのがリベロの外薗俊太郎だ。サレジオ中戦では、「第9ブロック大会や初日と違って、さらに強いチームが相手になる。サレジオ中はサーブの威力が強くて、すごいなと感じました」と相手サーブに体をのけぞらせる姿が。

 そんな状況でも3年生たちが背中を押してくれた。「チームのピンチのときや自分の調子がいまいちなときに、いつも元気が出るような言葉をくれました。ありがたかったです」と感謝は尽きない。だからこそ、これから始まる自分たちの戦いで描くチーム像がある。

「今年の3年生みたいに、どんなボールもつないでいくチームになりたいです」

 

 

3年生たちと熱い夏を過ごした⑬外薗

 

(文・写真/坂口功将〔編集部〕)

 

 

【関連記事】

男子U16日本代表の岩田怜偉と草野烈が今冬にイタリアで誓った成長「僕らの世代。中心として、しっかりと」

 

総勢40チーム参加! 東京都中学生ビーチバレーボール大会は男子が大森二ロイヤルズ、女子は出雲中Aが優勝

 

アジアU16男子バレーボール選手権大会の出場選手12人が決定

 

<次ページ>【ギャラリー】王者に挑んだ夏! 神代中男子バレーボール部〔15点〕

  • スポルティング×日体大スペシャルインタビュー
  • 全中2024
  • 北部九州インターハイ2024
  • 男子日本代表応援サイト2024
  • 女子日本代表応援サイト2024
  • NBPオンラインショップ

pagetopbtn