令和5年度近畿高等学校バレーボール優勝大会兼第76回6人制バレーボール高等学校男女選手権大会(女子)は7月21日(金)に大会2日目を迎え、3回戦、準々決勝が和歌山ビッグホエール(和歌山)で行われた。
インターハイ出場校では、大会8連覇中の金蘭会高(大阪)と京都橘高(京都)、同大会を逃したチームでは北嵯峨高(京都)と四天王寺高(大阪)が22日(土)に行われる準決勝に進んだ。
9連覇を狙う金蘭会高は、主力不在の緊急事態でもセットを落とさず勝ち上がった。
8月1日(火)から行われる第18回世界U19女子選手権大会メンバーに選ばれたアウトサイドヒッター大森咲愛、リベロ西川凜が不在。さらに左すねを手術した上村杏菜、前日にねんざした西村美波もベンチを外れた。池条義則監督は「誰が出ても強いチーム」とテーマを掲げて臨んだ。
準々決勝の神戸常盤女高(兵庫)戦は、第1セットを25-18で奪ったが、第2セットは相手の多彩な攻撃にほんろうされ、中盤にリードを許した。それでも、この日スタメンのアウトサイドヒッター佐藤彩音の連続得点で追い上げると、井上未唯奈のブロード攻撃で23-23と同点に。最後は相手のミスもあり、25-23で接戦を制した。
指揮官は「悪い状況でもなんとか戦えた」と安堵。今大会の頂点を目指すだけでなく、10日後に控えるインターハイ本戦に向けて対応力を磨いていく。
京都橘高は準々決勝でインターハイ出場校である大阪国際滝井・大阪国際高(大阪)と対戦。最終第3セットは終盤までリードを許したが、ミドルブロッカー立石裕美子の強弱の効いたスパイクが光り、逆転勝ちでインターハイ前哨戦を制した。
インターハイ府予選は3位とあと一歩で本戦出場を逃した四天王寺高は、2年連続の四強入りを果たした。強打が光るエース中曽舞を軸に、準々決勝では開智高(和歌山)にストレート勝ち。ともに順当に勝ち上がれば決勝で金蘭会高と対戦する。同府予選のリベンジを果たし、2009年以来の頂点に立てるか。
北嵯峨高は、準々決勝でこの日いちばんの熱戦を制した。
第3セットは19-11とリードしながら、中盤に城南学園高(大阪)の西碧月を止められず、7連続失点。その後、24-22と先にマッチポイントを握ったが、上坂粋愛の連続得点でこの試合2度目のジュースにもつれ込んだ。
その両エースで攻める相手に対し、甲斐心美、サウスポー岡崎百恵を軸に得点を重ね、ブレイクは許さず。30点台にもつれ込む激闘をものにし、2年生中心のチームが大きな経験を積んだ。
22日の試合予定とそのほかの結果は以下のとおり。
22日の試合予定(※★印はインターハイ出場校)
準決勝
金蘭会★ – 北嵯峨
四天王寺 – 京都橘★
決勝
21日の試合結果
【3回戦】
金蘭会★ 2(25-7、25-6)0 西脇(兵庫)
神戸常盤女 2(25-14、23-25、25-16)1 洛北(京都)
北嵯峨 2(25-13、25-20)0 和歌山信愛★(京都)
城南学園 2(19-25、25-12、25-20)1 兵庫大附須磨ノ浦(兵庫)
四天王寺 2(25-19、25-23)0 氷上★(兵庫)
開智 (25-21、25-20)0 奈良文化★(奈良)
大阪国際滝井・大阪国際 ★ 2(25-17、25-17)0 神戸野田(兵庫)
京都橘★ 2(25-8、25-23)0 姫路西(兵庫)
【準々決勝】
金蘭会★ 2(25-18、25-23)0 神戸常盤女
北嵯峨 2(26-24、16-25、31-29)1 城南学園
四天王寺 2(25-10、25-21)0 開智
京都橘★ 2(22-25、25-20、25-22)1 大阪国際滝井・大阪国際★
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