前回大会王者の昇陽、東山、清風、洛南がベスト4入り 準決勝は昨年度決勝の再現&インターハイを逃したチームどうしの対決に【バレーボール近畿大会(男子)】
- 学生
- 2023.07.25
令和5年度近畿高等学校バレーボール優勝大会兼第76回6人制バレーボール高等学校男女選手権大会(男子)は7月24日(月)に大会3日目を迎え、3回戦、準々決勝が和歌山ビッグホエール(和歌山)で行われた。
インターハイ出場校では、前回大会を制した昇陽高(大阪)と東山高(京都)、同大会を逃したチームでは清風高(大阪)と洛南高(京都)が25日(火)に行われる準決勝に進んだ。女子と同じく、大阪と京都のチームが決勝進出を懸けて戦う。
#4小山海皇(昇陽)
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四強チームのここまでの勝ち上がりは⁉︎
インターハイ本戦を2週間後に控え、昇陽高は新たなスタイルにチャレンジした。アウトサイドヒッターは齊藤拓海キャプテンに代えて1年生の越智煌翼を、ミドルブロッカーには仲村正也に代わって松尾洸毅を起用。失セット0で勝ち上がるチームに貢献し、大塚将太監督は「2人は頑張ってくれました」と評価した。
1年前はインターハイ府予選に続いて初優勝。指揮官は「連覇するに越したことはないんですけど、インターハイに向けて現状のできること、できていないことを確認したり。ユニフォームを着て強豪と対戦させてもらう機会は貴重なので、一戦一戦大事に戦いたいです」と今大会のテーマを語った。そんななか、準決勝の相手は前回大会の決勝と同じ東山高に。指揮官は「胸を借ります」と笑顔で意気込んだ。
その東山高は、インターハイ府予選からセンターエリアを使った攻撃を課題に挙げてきた。今季はミドルブロッカーに鎌田侑來を起用することが多かったが、3回戦の高田高(奈良)戦では第1セット途中で鳥羽勇佑にスイッチ。交代後、鳥羽はすぐにクイックを決めた。エース尾藤大輝らサイド陣に力のあるスパイカーがそろうだけに、今大会でいかにコンビの完成度を高められるかがカギ。最後までチャレンジし続けられるか。
府予選で準優勝に終わり、インターハイ出場を逃した洛南高は、準々決勝で同大会に出場する近江高(滋賀)にストレート勝ち。前日に腰を痛めた2年生エースの中上烈もコートに立ったが、チームの核を担うのはやはり3年生。細田哲也監督は「いろんなことを背負っているのはわからんでもないですけど」と言ったうえで、エースの一角を担う草野叶嶺や、中田翔大、料治慧の両ミドルブロッカーの奮起に期待した。
3回戦では添上高(奈良)、準々決勝では開智高(和歌山)とインターハイに出場するチームを下し、清風高が四強入りを決めた。開智高戦では身長194㎝のビヴォーネフランチェスコ武彦の高さのあるブロックと、堅いディフェンスが機能。インターハイ府予選後からレギュラーをつかんだ藤本希槻が巧みなトス回しを見せ、エース辻琉月、サウスポー岡朝景らの力を引き出した。逆転勝ちで勢いに乗り、頂点へ駆け上がる。
#12藤本希槻(清風)
地元チームはベスト8が最高と悔しい結果に
地元の和歌山勢は開智高、和歌山北高がベスト8入りも、最終日に駒を進めることはできなかった。
清風高に逆転負けを喫し、開智高の注目のエース、カズンズ海は「チームの足を引っ張ってしまった。自分のせいで負けた」と悔やんだ。
第2セット以降はサーブレシーブで乱れ、攻撃の選択肢を絞られると、最高到達点343㎝から打ち込むスパイクは相手の守りに阻まれた。インターハイに向け「今年は自分が引っ張る番。去年はベスト8に終わったので、その壁を超えたいです」と鋭い眼差しで語った。
和歌山北高は準々決勝で東山高に敗れたが、サウスポー田中陽悠を軸に食らいついた。大歓声のなかで強豪と戦った経験は、春高県予選につながるはずだ。
#3カズンズ海(開智)
25日の試合予定とそのほかの結果は以下のとおり。
25日の試合予定(※★印はインターハイ出場校)
準決勝
東山★ – 昇陽★
清風 – 洛南
決勝
24日の試合結果
【3回戦】
東山★ 2(25-9、25-9)0 高田(奈良)
和歌山北 2(25-21、28-26)0 比叡山(滋賀)
昇陽★ 2(25-16、25-18)0 姫路工(兵庫)
市立尼崎(兵庫)★ 2(25-20、25-20)0 鳥羽(京都)
開智★ 2(25-10、25-15)0 社(兵庫)
清風 2(25-11、25-21)0 添上★
洛南 2(25-16、25-17)0 興國(大阪)
近江★ 2(25-21、25-20)0 常翔学園(大阪)
【準々決勝】
東山★ 2(25-15、25-14)0 和歌山北
昇陽★ 2(25-18、25-16)0 市立尼崎★
清風 2(23-25、25-17、25-16)1 開智★
洛南 2(25-21、25-14)0 近江★
文・写真/田中風太(編集部)
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