特別国民体育大会・第78回冬季国民スポーツ大会近畿ブロック大会(男子)は8月27日(日)に大会2日目を迎え、グリーンアリーナ神戸(兵庫)で代表決定戦と3位決定戦を行った。少年男子は大阪府、京都府、和歌山県の各代表が、10月8日(日)〜11日(水)に西原商会アリーナ(鹿児島アリーナ/鹿児島)ほかで開催される本戦出場権をつかんだ
インターハイ準優勝の東山高単独チームの京都府は、追いすがる兵庫県を下し、鹿児島行きの切符をつかんだ。
第1セットは25-17と先取したものの、第2セットは兵庫県の木谷友翼と宇原光の両アウトサイドヒッターの強打を止められず、試合はフルセットに突入した。
最終第3セットは中盤まで競り合ったが、鎌田侑來のサーブからエース尾藤大輝のスパイクやブロック、そして守屋徒輝のブロックが決まり、11-11から5連続得点。20-19と1点差に迫られても、今度は太田渉稀のサーブから花村知哉キャプテンのスパイクなどで4連続得点と突き放し、接戦をものにした。
ベスト4に終わった近畿大会から、松永理生監督は「絆」という言葉でチームの課題を表現。今大会では選手間の声かけも活発になってきた。夏のリベンジを果たすべく、さらに結束力を高めていく。
インターハイベスト4の昇陽高と、近畿大附高と興國高の選抜チームで臨んだ大阪府。得点力の高いミドルブロッカー仲村正也(昇陽高)が肺炎でベンチを外れるなか、存在感を発揮したのが下桝登二朗(近畿大附高)だ。
和歌山県との第1セット序盤は、サウスポーエース小山海皇(昇陽高)のスパイクで得点を重ねると、4-4から下桝のクイックなどで7連続得点。その後もリードを広げ続け、25-11と圧倒した。第2セットもコース幅の広いクイックを決め、ストレート勝ちに貢献した。
準決勝で駿台学園高(東京)に敗れたインターハイ以降、レベルアップを図ってきた昇陽高。下桝、リリーフサーバーなどでコートに立った迫優成(興國高)の力も合わせ、国体では頂点を目指す。
兵庫県代表との3位決定戦を制したのが和歌山県。エースのカズンズ海が前衛、後衛問わず得点を重ね、京都府戦で勢いに乗る兵庫県をストレートで下した。
なお、成年男子は大阪府をフルセットの末に下した京都府、兵庫県にストレート勝ちした和歌山県が本戦の切符をつかんだ。
27日の試合結果
少年男子
代表決定戦
★大阪府 2(25-11,25-20)0 和歌山県
★京都府 2(25-17,23-25,25-20)1 兵庫県
3位決定戦
★和歌山県 2(25-19,25-21)0 兵庫県
成年男子
代表決定戦
★京都府 2(25-22,27-29,25-20)1 大阪府
★和歌山県 2(25-17,25-16)0 兵庫県
※★が代表権を獲得
文・写真/田中風太
【関連記事】
【いちご一会とちぎ国体】鎮西高単独の熊本県が優勝 大会最終日(10/10)の少年男女試合結果
インターハイ初戦敗退に終わった金蘭会単独チームの大阪がリベンジの切符をつかむ 兵庫県、京都府も代表に【特別国体バレーボール近畿ブロック大会(少年女子)】
インターハイ王者駿台学園が中心の東京、埼玉が代表権獲得【特別国体関東ブロック大会(男子)】
駿台学園が7年ぶり2度目の栄冠 インターハイ男子最終順位と個人賞、全試合結果一覧
東山が福井工大附福井をフルセットで下し2年連続の決勝進出 【北海道インターハイ2023男子】