佐藤美弥さん凱旋 「監督が怒ってはいけない大会」でボールをつなぎ笑顔
- SV女子
- 2023.09.07
バレーボールの元・女子日本代表で現在は日本スポーツ少年団本部長を務める益子直美さんが主催する「監督が怒ってはいけない大会」が今年8月19日、20日に秋田県で初めて開催された。当日は、秋田出身で元・女子日本代表で日立AstemoリヴァーレOG佐藤美弥さんの姿も見られた。
マイクを手に小学生たちへアドバイスを送る佐藤さん
この大会は益子さんが若年層への競技指導のあり方を見直すことをきっかけにスタートしたもの。「試合中は“監督が怒ってはいけない”」というコンセプトのもと、バレーボールのみならずサッカーやハンドボールなど幅広い競技で全国的な広がりを見せている。
試合のほかに、「スポーツマンシップ」や「アンガーマネジメント(怒りの感情のコントロール)」をテーマにした講習会やチームワークを学ぶイベントなど多彩な企画が用意されているのも特徴で、今回の秋田大会では益子さんと佐藤さん、またNPO法人ブラウブリッツ秋田スポーツネットワークバレーボールクラブ代表兼監督の小松香奈子さんによるトークショーが設けられた。
益子さん(右)とトークショーに登壇
佐藤さん自身は小学生からバレーボールを始め、そこでは“怒られる”指導を受けてきたそうで、トークショーでは「プレーがうまくいった、いかなかったよりも、監督に怒られるか怒られないかが成功と失敗の基準だと思っていました」と告白。「振り返ると、そのときの基本技術の指導があったからこそ現役生活を長く続けられた、とは思います。ですが反対に、怒られながら強制されてプレーするという経験がなければ、大人になったときにもっともっと気持ちを楽にプレーができたのではないかと思うこともあります」と語った。
今回は地元・秋田の小学生チームが参加。表彰式では佐藤さんも加わり、選手や参加者たちと笑顔で記念撮影に応じた。
表彰式で記念撮影
(写真提供:一般社団法人 監督が怒ってはいけない大会)
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