全国大会で“三度目の正直”ならずも大東中の監督が部員たちへかけた労いの言葉「このチームでもっと…」
- コラム
- 2023.09.08
最後はサーブミスで試合終了の笛が鳴った
「全員で戦えば、全国の強豪が相手でも勝負できる」と実感
試合後の整列が終わり、コートから引き上げる際、荒巻監督は涙する小名川キャプテンの肩に腕を回した。人一倍、責任感が強く、重責と向き合ってきたリーダーをねぎらう。
「お前のせいじゃないよ」
「お前のおかげで、ここまでやれた。ありがとう」
願っていた相手と、最高の舞台で最後に戦うことができた。“三度目の正直”とはならなかったが、「今までよりも、いい試合はできたと思います」と小名川キャプテンは言葉に力を込める。そんなチームと過ごしたシーズンの終わりを、荒巻監督は惜しんだ。
「3年生たちは元から試合経験が多いメンバーでした。とはいえ、ジュニア(小学生)時代に目立った成績を残したわけではなくて。サイズも大きくありませんし、どこか自信がなかった。ですが、たとえトップレベルの選手が一人もいなくても、全員で戦えば全国の強豪が相手でも勝負できるのだ、というのを見せてくれました。
いくらでも練習して、一緒の時間を過ごしていたかった…。そんな子どもたちでしたね」
荒巻監督自身も目に涙を浮かべ、選手たちをねぎらった
(文・写真/坂口功将〔編集部〕)
【大東中vs.駿台学園中 3年連続の戦績】
=第51回大会@埼玉=
(21年8月19日)
予選グループ戦/8組
- 大東中 0-2 駿台学園中〇
(20-25,23-25)
=第52回大会@秋田=
(22年8月20日)
予選グループ戦/4組
- 大東中 0-2 駿台学園中〇
(11-25,7-25)
=第53回大会@愛媛=
(23年8月22日)
決勝トーナメント/2回戦
- 大東中 1-2 駿台学園中〇
(21-25,25-21,23-25)
第53回大会の模様
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