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春高2025

V1昇格のアランマーレがジュニア選手権優勝の“妹たち”に見せたい姿。柳沢紫子「全員で戦えば…」

  • SV女子
  • 2023.09.12

 バレーボールのVリーグは2023-24シーズンの開幕まで1ヵ月に迫っている。この夏には、Vリーグのジュニア(U15)チームによる「2023 Vリーグジュニア選手権」が岐阜で開催され、未来のVリーガーたちが懸命にボールをつないだ。

 

 

2023 Vリーグジュニア選手権のGROUPブイきちで優勝を飾ったアランマーレジュニア

  

 

日本一への挑戦権を得た“妹分”

 

 過去最多となる男女計41チームが出場した今年のVリーグジュニア選手権。岐阜で開催されたこの大会は、リーグ期間中に予定されている日本一決定戦の“予選”に位置づけられており、男女とも「ブイリ―」「ブイきち」の2グループに分けて争われ、それぞれの優勝チームが日本一への挑戦権を獲得した。

 

 そのなかで女子のGROUPブイきちは、アランマーレジュニアが制した。その名のとおり、山形を拠点に活動するプレステージ・インターナショナルアランマーレのジュニアチームである。Vリーグジュニア選手権への出場は昨年に続いて2度目。前回は全体4位だが、飛躍を遂げた。そのジュニアチームを指揮した柳沢紫子“監督”は「もう最高のかたちで!! 山形に帰ることができます」と喜んだ。

 聞けば、岐阜に向けて出発する際、アランマーレのトップチームの選手全員が見送りをしたという。“妹分”たちにとっては、このうえないエールだったに違いない。そんなつながりが、このチームの特色でもある。

 

 

ジュニアチームを指揮する柳沢紫子(左)。選手たちの奮闘に感無量

  

 

現役選手が監督を務め、チームならではの交流も

 

 ジュニアチームの活動が始まったのは20214月。それより以前から、チームは地元の小学生を対象にしたバレーボール教室を開催していた。そこでは「高いレベルの子もいるのに、中学に部活がないという理由から競技をやめてしまうケースが多かった」(柳沢)ことから、ジュニアチームを立ち上げた。

 柳沢自身、アランマーレの現役選手でありながら、発足時から指導者として活動に携わっている。それもあって、「トップチームのみんながジュニアの活動にも、ふらっと顔を出してくれるんです。興味を持ってくれているのがうれしいですし、交流がけっこうあるほうかなと感じます」。

 

 ジュニアチームの面々からすれば、Vリーグでプレーするトップ選手はまさに憧れの存在だ。今回のVリーグジュニア選手権でアランマーレジュニアのキャプテンを務めた川嶋望未(酒田二中〔山形〕3年)は、おどけるように話す。

「もう、“うわぁ”みたいな感じです。ユニフォームにも『Aranmare』と入っていて、その中の一員に自分がいる。すごい、と言いますか…、ちょっと優越感もありますね(笑)」

 ジュニアチームは実際にアランマーレのホームゲームでボールリトリバーなど運営を手伝う機会がある。そうした距離感が、憧れをさらに膨らませるのだ。

 

 

キャプテンを務めた④川嶋

 

 

リーグ参入9シーズン目でトップステージに挑むアランマーレ

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