足立新田高が連続優勝【第28回夏季都立高等学校男子バレーボール大会】
- 学生
- 2023.09.21
令和5(2023)年度第28回夏季都立高等学校男子選手権大会の最終日が8月13日(日)に昭和高(東京)で行われた。保護者や学校関係者の観戦、声を出しての応援が復活し、大きな盛り上がりを見せた今大会。3日間に渡る熱戦の末、7大会連続となる足立新田高と深沢高による決勝は、足立新田高がセットカウント2-0で勝利した
文・写真提供/都立高等学校男子選手権大会
優勝した足立新田高
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両チームのアタッカーが
ぶつかった決勝
足立新田高と深沢高による決勝、第1セットは互いに譲らぬ展開となった。足立新田高の金田透岐のサービスエースから始まったが、ミスが出て深沢高に先行を許す。しかし、近野日々希のライトからのアタックや、猪狩優一斗の活躍で足立新田高が一気に盛り返した。その後、深沢高の新井達也と山木真吾の強烈なアタックに対し、近野と猪狩も決めて足立新田高が18-14とリード。ミスが重なって18-18の同点に追いつかれ、一進一退の攻防で終盤を迎えたが、最後は近野日々希のインナーへの技ありのアタックが決まり、足立新田高がセットを先取した。
第2セットは深沢高の攻撃がなかなか決まらないなか、猪狩のアタックを中心に足立新田高が得点を重ねてリードする。中盤に山木の緩急を使ったアタックや、新井のレフトからのアタックが決まった深沢高が2点差まで盛り返すと、その後は、互いのサーブミスもありサイドアウトが続く。しかし終盤には猪狩のブロックアウトや深沢高のミスも重なり、そのまま足立新田高のペースに。最後は近野のサービスエースが2度決まった足立新田高が、夏冬合わせて14回目の優勝を飾った。
準優勝の深沢高
個人賞紹介とコメント
最優秀選手賞 近野日々希(足立新田高)
「新チームになって不安も多かったですが、自分たちで声を出してチームを盛り上げることができたので優勝につながりました。冬季大会も連覇できるよう頑張ります」
優秀選手賞 新井達也(深沢高)
「日ごろから監督の先生や保護者の方からの応援や励ましの声をいただいてここまでくることができたので、感謝の気持ちしかありません。自分は3年生なので、後輩たちに冬季大会の決勝で頑張ってもらえるよう指導していきたいと思います」
前回大会で最終日に残れなかった
王子総合高と北園高が準決勝へ
準決勝に進出したのは前回大会で最終日まで残れなかった王子総合高と北園高だった。
ベスト4の王子総合高
王子総合高は足立新田高と対戦。第1セットを大差で落としたが、ベンチを含めて選手たちが元気よく声をかけ合い、気持ちを落とさず第2セットを迎えた。同セットも力の差を見せつけられたが、筒井爽治朗のアタックと久永龍斗のサーブで序盤は6-7と詰め寄った。
深沢高と対戦した北園高は、渡邉陽翔のアタックで食らいつくが、攻めきれずに第1セットを奪えなかった。第2セットも相手の多彩な攻撃に押され、5連続失点と苦しい展開になったが、序盤は渡邉が奮闘するなど、見せ場はつくった。
優秀選手賞 成田里丸(王子総合高)
「初めて賞状がもらえてうれしいです。次は足立新田高に勝てるよう、長谷川先生のもとでもっと練習を頑張りたいと思います」
優秀選手賞 渡邉陽翔(北園高)
「まだまだ実力不足を感じる部分もあり、悔しい思いをしました。この大会を通じて気持ちも高まったので、次はもっといい結果を残せるようにしたいです」
ベスト4の北園高
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