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春高2025

女子日本代表が挑むパリオリンピック予選は後半戦へ 最大の敵トルコ&ブラジルの現状はいかに?〔大会プレビュー〕

  • コラム
  • 2023.09.22

 

トルコの新エース、バルガス(コート奥)は身長194㎝、最高到達点326㎝のオポジット

 

 

ヨーロッパ女王のトルコはバルガス&カラクルトの強力デュオが脅威

 

 日本大会における最後の3連戦。22日の最大の注目は第3試合に行われるブラジルとトルコの全勝対決だ。両チームとも、最高の状態で来日してきた。

 

 今年はこれまでネーションズリーグとヨーロッパ選手権の二冠を獲得しているトルコは、FIVBランキングでも1位に君臨(921日時点)。昨年まで6年間指揮したジョバンニ・グイデッティ監督の退任で始まった2023年だったが、ダニエレ・サンタレッリ新監督がチーム力をさらに高めることに成功。キャプテンのエダ・エルデムは新指揮官について「常に、私たちに新しいことをトライさせてくれるコーチ。決して怒らず、もちろん怒ることがあっても私たちへの敬意を失うことなく前向きに接してくれます」と語る。

 加えて、今年からは元・キューバ代表のメリッサ・バルガスが帰化し、代表入りが解禁。エースのエブラル・カラクルトと世界屈指の2枚看板を形成し、他国の脅威となっている。

 

 先の話だが、パリオリンピック出場となれば金メダル候補筆頭といえるトルコ。とはいえ、エルデムは「日本はとても若い選手が多いけれど、素晴らしい守備とサーブを備えています。こちらとしてはサーブで攻めなければ、(敗れた)ネーションズリーグのような結果になってしまう。今大会でも難しい試合の一つになるでしょう」と警戒を緩めなかった。

 

 

膨大な経験値を武器に変えてコートに立つタイーザ(中央⑥)

  

 

ベテランミドルブロッカーの存在感が光るブラジル

 

 そのトルコとまずは全勝対決に挑むブラジルは、直前の南米選手権で史上最多23度目の優勝を果たし、状態は最高潮にある。キャプテンの“ガビ”ことガブリエラ・ギマラエスも「今年最大のターゲットはパリオリンピック予選ですが、その準備という点で重要な南米選手権を全勝で締められたこと、そしてチームの試合ごとの成長とパフォーマンスに満足しています」と自信を深めていた。

 

 トルコに比べるとサイズは劣るものの、ディフェンス力の高さはオリンピック2度の金メダルを誇る“バレーボール大国”の強み。今大会では身長196㎝のタイーザ・メネセスや“キャロル”の愛称でおなじみのアナ・ダシウバのベテランミドルブロッカーが熟練の技を披露している。トルコ戦では強力な2枚看板をいかにはね返すかが注目だ。

 

 いずれにせよ、トルコとブラジルの直接対決によって、どちらが今大会初の黒星を喫する。“これ以上負けられない”状況になることで、日本との対戦が控える終盤戦では、さらに気を引き締めて臨んでくるのは間違いなし。

 上位2つに与えられるパリオリンピックの切符は、まだ誰の手にも渡っていない。

 

 

オリンピック出場権を懸けた争いはここからさらに激しさを増す

   

 

(取材・文/坂口功将〔編集部〕 写真/石塚康隆〔NBP〕)

 

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