それいけ NEW GENERATION 高橋慶帆<自らの成長で誰かを笑顔に>【月バレ2021年4月号プレイバック】
- 日本代表
- 2023.09.27
高橋慶帆(習志野)
経験をすべて成長につなげて、見ている人を元気にできるプレーヤーに
JOC杯の選考会も経て、中学3年生の夏に習志野高の監督から声をかけられたが、受験するかどうかは悩んだという高橋。出場したたった1度の県大会で1回戦敗退の自分が、強豪校でプレーできるか不安だった。しかし、春高の千葉県代表決定戦を見て、習志野高の速く多彩なコンビバレーに魅せられた。「今までに見たことがないバレーで、自分もこの中に入りたいと強く思いました」。
入部当初は、練習量も内容も中学とは違い、ついていくので精いっぱいだった。さらに「経験値が少ないので、もっと上の位置からスタートしているみんなに追いつけるか、メンタル的にきつかった」と振り返る。しかし「監督やコーチ陣たちが根気強く育ててくれた」ことでめきめきと成長し、最高到達点は10cm上がった。長身選手発掘育成合宿に参加したことも自信につながった。「スタートは遅くても、努力しだいでいくらでも成長できると実感しました」。
1年目、初めての春高では手が震えるくらい緊張し、先輩たちに支えられながら戦ったが、結果は1回戦敗退。自らの実力を知らされたが、昨年2月に男子U18(ユース)日本代表候補合宿に参加したことが再び転機に。「全国レベルの高さや細やかな技術を間近で見たことで、刺激を受けました。どうやったらマネできるか、ひたすら考えていました」。その意欲が柳北のスパイクを止めるまでの成長につながった。
4月からは高校最後の一年が始まる。「春高を2度経験しているので、自分から発信する必要がある」と話す高橋は、新チームで副キャプテンを務めることになり、名実ともにチームを引っ張らなくてはいけない立場に。得意のブロックでは「経験や知識を仲間に伝えて、自分がその中心になる」と意気込み、「1本ブロックされても落ち込まず、決めきる強い気持ちを持ちたい」と攻撃への意欲も十分だ。
「プレーを通して、見ている人に元気になってもらいたいです。」と語る高橋。高校、そしてその先のカテゴリーでも、見ている人を笑顔にするために、常に成長の機会を逃がさずにつかんでいく。
高橋慶帆
■所属→習志野高2年(千葉)
■生年月日→2003年10月13日(17歳)
■身長→191cm
■最高到達点→349cm
■ポジション→ミドルブロッカー
■憧れの選手→「西田有志選手の、コートの中で闘争心全開な熱い姿に憧れています」
※プロフィールは当時のもの
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以上、2021年の月刊バレーボール4月号の記事を振り返った。見ている人を元気にさせるプレーヤーになりたいと語っていた高橋慶帆は、今後も進化を続けて多くの人を笑顔にしていくことだろう。
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