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春高2025

日本戦でセットポイントから逆転したトルコ女子の強さ。 「いつも選手たちを信じている」指揮官が告白するあの場面の胸中

  • コラム
  • 2023.09.29

 

日本は第1セットを先取し、競り合う場面もあったが…

 

34点差は決して大きくない」とサンタレッリ監督

 

 第2、第3セットと終盤の窮地から、トルコは逆転に成功してみせた。あと1点でも日本が奪っていれば、試合の流れも結果そのものも変わっていたはず。そんな極限の場面を、サンタレッリ監督はこのように語る。

「ああした場面を振り返るときはサーブだけでなく、ローテーションも考慮する必要があります。自分たちにとってブロックディフェンスやトランジションアタックがいいローテーションである可能性もありますし、ともすれば相手がそのときは苦手なローテーションであるかもしれないわけですから。

 それに私が考えるに、女子バレーにおいて、34点の差は決して大きくありません。第3セットのように、ほんとうに信じられないような展開が起きることもありえます。だからこそ、女子バレーはおもしろいですね!!

 

 

アタックやサーブでインパクトを残したメリッサ・バルガス。後衛でも懸命にボールをつなぐなど存在感

 

 

パリオリンピック本番まで、しっかりと準備を進める

 

 結果として全勝でパリオリンピックの切符をつかんだトルコ。ここから本番までの1年弱を、準備期間に充てることができる。指揮官は次のビジョンをこう語った。

「代表監督に就任して1年目の夏を経て、私自身は選手たちのことをもっともっと知る必要があると感じています。いい面も悪い面もわかった分、それを踏まえてさらに努力しなければなりません。

 来年のネーションズリーグは重要な大会には違いありませんが、オリンピックに向けた“レベルアップ”に重きを置くことになるでしょう。それ自体は私にとって初めての経験ですし、まだまだ学ばなければ。

 オリンピックでのメダル獲得という、信じられないような夢に向かって準備を進めていきます」

 

 サンタレッリ監督は信じている。夢の舞台で、選手たちがきっとメダルを獲得してくれる、と。

 

 

パリ五輪予選/ワールドカップバレー2023の1位通過チームに贈られたトロフィーを手に、笑顔のサンタレッリ監督(左)

 

(取材・文/坂口功将〔編集部〕 石塚康隆〔NBP〕、魚住貴弘)

 

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