「並大抵ではない」トルコの大砲ラグムジアを止めるには? アメリカの名ブロッカーの答え 今夜日本と対戦
- コラム
- 2023.10.04
バレーボールの「パリ五輪予選/ワールドカップバレー2023」男子大会は10月4日、第4日目を迎える。すでに1敗を喫している日本にとって、これ以上は負けらない戦いが続く。その第4戦の相手はトルコ。世界屈指の大砲が日本に襲いかかってくる。
⑫アディス・ラグムジア(Adis Lagumdzija/1999年3月29日生まれ/身長211㎝/最高到達点360㎝/オポジット/トルコ)
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セリエAで得点王に輝いたラグムジア
トルコの背番号12番、アディス・ラグムジア。身長211㎝、最高到達点360㎝の高さを生かした豪快なアタックで得点を重ねるオポジットだ。2020/21シーズンからイタリア・セリエAでプレーし、名門モデナでプレーした昨季はレギュラーシーズン22試合で計419得点をマーク。一試合平均20得点近くの数字を残した。
代表でもチームの主砲を担い、今年のチャレンジャーカップ(ネーションズリーグの下位大会)では優勝の立役者に。その後のヨーロッパ選手権でも、プール戦(対ポルトガル)で33得点をたたき出している。
今大会でもここまで好調をキープ
「世界最高のアタッカーの一人」と対戦相手は表現
3日の第3戦では強固なブロックシステムを備えるアメリカに対して20得点をあげた。敗れはしたものの、開幕から2戦連続でストレート勝ちを収めていたアメリカから初めてセットを奪っている。
その試合後、アメリカ代表のミドルブロッカー、マックスウェル・ホルトを直撃してみた。第3戦では直接のブロックポイントこそなかったものの、トリー・デファルコとの2枚ブロックで仕留めている。なお、ホルトとラグムジアは、21/22シーズンにセリエAのピアチェンツァでチームメートだった仲だ。
「彼は世界最高のアタッカーの一人で、トルコ代表においても違いを生み出せる存在です。できるだけ彼の動きを鈍らせようとしましたが…、それは決して簡単なことではありませんでした」
ラグムジア(手前⑫)とマッチアップしたホルト(奥⑫)
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