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「並大抵ではない」トルコの大砲ラグムジアを止めるには? アメリカの名ブロッカーの答え 今夜日本と対戦

  • コラム
  • 2023.10.04

 

⑫マックスウェル・ホルト(Maxwell Holt/1987年3月12日生まれ/身長205㎝/最高到達点351㎝/ミドルブロッカー/アメリカ)

 

 

身長205㎝のホルトが語る、ラグンジアの止めかた

 

 ホルト自身、アメリカの代名詞である組織的なブロックのなかで長年、ブロッカーとしてその地位を確たるものにしてきた名手だ。どうすればラグムジアを止められるのだろうか?

「ミドルブロッカーからすれば、まずもってラグムジアのあの打点の高さが非常に難しいものです。ほかのオポジットとは異なり、並大抵のものではありません。彼の攻撃の傾向をつかむことから始め、その要素を取り除くことをしなければ。いちばんいい方法は…、できることならとにかく近い距離で、フィジカルをもってして対峙すること。そのうえで周りのディフェンスをしっかりと敷くことでしょうか」

 

 ホルトの身長は205㎝。決して筋骨隆々とした印象はないが、近くで見ると、上半身からはがっしりとした軸が感じられる。フィジカルで勝負しているというわけだ。

 

 

トルコのライト攻撃をデファルコ(奥⑧)と一緒に仕留めるホルト

 

 

高さとパワーだけでなく、冷静さも修正力も光る

 

 ラグムジアは今大会ここまで当然のように2桁得点をマーク。アタックは豪快そのものだが、セルビアとの初戦では相手のミドルブロッカー、マルコ・ポドラスチャニンにブロックシャットを浴びた直後、巧みにアタックに変化をつけ、以降はアンストッパブルな活躍を披露した。

「ポドラスチャニンはセリエAでも最高のブロッカーだし、何度も対戦してきたからね。彼のことはよく知っているし、その分、こちらも同じことをしていてはダメなんだ。試合の状況や展開に適応し続けなければ」とラグンジア。その言葉どおり、冷静さと修正力も備えている。

 

 その大砲を擁するトルコ戦を前に、日本のフィリップ・ブラン監督は「ブロックとフロアディフェンスの関係性が重要になってくる」と鍵を語った。例えフィジカルではかなわずとも、いかに決定打を与えずに我慢できるか。ラグンジアの強襲をはね返さずして、やはり勝利はないだろう。

 

「2ヵ月前の親善試合で日本に勝利したので今回も期待していますが、難しいゲームになるでしょう」とラグムジアは警戒を緩めない

  

 

(取材・文/坂口功将〔編集部〕 写真/石塚康隆〔NBP〕)

 

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