バレーボール男子日本代表のフィリップ・ブラン監督が、10月9日(月・祝)にオンラインで今季の総括会見を行った。
男子日本代表は8日(日)まで国立代々木競技場第一体育館(東京都)で行われたFIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023に出場し、5勝2敗のB組2位で大会を終えた。この結果、上位2チームに与えられるパリオリンピック出場権を獲得した。
フィリップ・ブラン監督は、「ネーションズリーグでのメダル獲得、アジア選手権での優勝、パリオリンピック出場権の獲得などすべての目標を達成できた」と今シーズンを振り返った。
ブラン監督は続けて「メダルを争う準決勝に進むこと」とパリオリンピックでの目標を掲げ、「(ポーランドなど強豪国との対戦では)1点、2点が試合の明暗を分ける。試合の重要な場面で正しい判断を下す力を向上させ、最も最適なプレーをできるようにすること。一つの分野に絞らずに広く準備をして、すべてにおいて改善することが重要」と今後の課題を述べた。
選手とのコミュニケーションについて「コミュニケーションは、双方向であるべきと考えている。(監督就任当初は)自分の話は聞いてくれていたが、選手がどう感じているかはわからなかった。今は自分の意見に賛成ではないときもフィードバックが出るようにしている」と監督就任からの違いを述べ、それが日本が強くなっている要因の一つであると分析した。
また来年も引き続きAとBの2チーム編成が継続される予定であることが南部正司強化委員長から発表された。今後のメンバーについて、ブラン監督は「いろいろな可能性がある。来年のネーションズリーグではより幅広い選手にチャンスを与えて経験を積ませたい」と話した。
今回のパリ五輪予選では日本の他に、アメリカ、ドイツ、ブラジル、ポーランド、カナダがパリオリンピック出場権を獲得。残りの枠は、来年行われるネーションズリーグ(VNL)の1次リーグ終了時点でのFIVB世界ランキングによって決定する。
今シーズン、すべての目標を達成した男子日本代表。来シーズンは最大の目標であるオリンピックでのメダル獲得に向け、どのような戦いを見せてくれるのだろうか。
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