黒後愛は「チームの中心選手に」 鍋谷友理枝は「お姉さんみたい」 キャプテンが語るV1女子移籍選手
- SV女子
- 2023.10.19
バレーボールの国内リーグ、2023-24 V.LEAGUE DIVISION1 WOMENが、10月21日(土)、SAGAアリーナ(佐賀)で開幕する。埼玉上尾メディックスには黒後愛、トヨタ車体クインシーズには鍋谷友理枝と、経験豊富な元・日本代表選手が移籍。両チームのキャプテンが、その影響を語った
埼玉上尾の山岸あかねキャプテン(左)とトヨタ車体の鴫原ひなたキャプテン
黒後愛はすぐにチームにフィット
昨季はV・レギュラーラウンド2位とチーム最高成績を残した埼玉上尾メディックスに、東レアローズから元・日本代表の黒後愛が加わった。下北沢成徳高(東京)時代の同級生である山崎のの花、そして1学年下の岩澤実育と椎名真子、2学年下の仁井田桃子がいることから、すぐにチームにフィット。日本代表でチームメートだった山岸あかねキャプテンは「なじむのが早くて、いつ移籍してきたのかわからないぐらいです。明るくて面倒見がよくて、これまで知らなかった部分を知れています」と笑顔を見せる。
黒後は2021年の東京2020オリンピック後、体調不良で1シーズン休養。昨シーズンはV・ファイナルステージ ファイナルの舞台にも立つなど、出場機会を増やした。同世代の選手も多い新天地で、復活に期待がかかる。
「若いのにすごく経験があって、同年代の選手たちは刺激を受けていると思います。プレー面もそうですし、そのほかの面でも頼りになります。チームの中心選手になれると思うので、きっと活躍してくれると思います」(山岸キャプテン)
新たな仲間たちとともに、持ち前の笑顔あふれるシーズンにしてみせる。
昨シーズンまで東レでプレーした黒後
ベテラン鍋谷友理枝は若手に好影響
20代前半の選手がチームの半数以上を占めるトヨタ車体クインシーズは、日本代表に登録された大川愛海や、ミドルブロッカー周田夏紀ら若手が力をつけている。髙橋悠監督体制2年目で、ファイナル進出を目指す今季、経験豊富なベテラン鍋谷友理枝の加入は大きい。
鍋谷と同じアウトサイドヒッターの鴫原ひなたキャプテンは「自分自身、スパイクの得点力を課題にしているのですが、鍋谷さんは得点のレパートリーが多くてすごく勉強になっています」とお手本にする一人だ。
プレーはもちろん、経験豊富な鍋谷の言葉には学ぶことばかりだという。
「自分からガツガツ言うわけではなくて、『何かありますか?』と聞いたら、『強いて言うなら…』といつも下から発言してくださります。言葉のチョイスがすごくしっくりくるし、新しい視点の言葉をくれるので。勉強になることばかりです」
コートを離れても「プライベートでもすごく優しい方で、包容力があって、見習うところしかない。お姉さんみたいでありがたいです」と頼もしい存在。昨シーズン8位からの上位進出へ、若手とベテランの化学反応に期待だ。
デンソー、PFUで主力として活躍してきた鍋谷
文/田中風太(編集部)
写真/山岡邦彦、中川和泉(NBP)
V1女子 今週末の試合予定
10月21日(土)
SAGAアリーナ(佐賀)
13時5分〜
久光スプリングス−埼玉上尾メディックス
16時5分〜
JTマーヴェラス−トヨタ車体クインシーズ
10月22日(日)
SAGAアリーナ(佐賀)
12時5分〜
久光スプリングス−トヨタ車体クインシーズ
16時5分〜
埼玉上尾メディックス−JTマーヴェラス
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