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黒後愛は「チームの中心選手に」 鍋谷友理枝は「お姉さんみたい」 キャプテンが語るV1女子移籍選手

バレーボールの国内リーグ、2023-24 V.LEAGUE DIVISION1 WOMENが、1021日(土)、SAGAアリーナ(佐賀)で開幕する。埼玉上尾メディックスには黒後愛、トヨタ車体クインシーズには鍋谷友理枝と、経験豊富な元・日本代表選手が移籍。両チームのキャプテンが、その影響を語った

 

 

埼玉上尾の山岸あかねキャプテン(左)とトヨタ車体の鴫原ひなたキャプテン

 

 

黒後愛はすぐにチームにフィット

 

 昨季はV・レギュラーラウンド2位とチーム最高成績を残した埼玉上尾メディックスに、東レアローズから元・日本代表の黒後愛が加わった。下北沢成徳高(東京)時代の同級生である山崎のの花、そして1学年下の岩澤実育と椎名真子、2学年下の仁井田桃子がいることから、すぐにチームにフィット。日本代表でチームメートだった山岸あかねキャプテンは「なじむのが早くて、いつ移籍してきたのかわからないぐらいです。明るくて面倒見がよくて、これまで知らなかった部分を知れています」と笑顔を見せる。

 

 黒後は2021年の東京2020オリンピック後、体調不良で1シーズン休養。昨シーズンはV・ファイナルステージ ファイナルの舞台にも立つなど、出場機会を増やした。同世代の選手も多い新天地で、復活に期待がかかる。

「若いのにすごく経験があって、同年代の選手たちは刺激を受けていると思います。プレー面もそうですし、そのほかの面でも頼りになります。チームの中心選手になれると思うので、きっと活躍してくれると思います」(山岸キャプテン)

 

 新たな仲間たちとともに、持ち前の笑顔あふれるシーズンにしてみせる。

 

 

昨シーズンまで東レでプレーした黒後

 

 

ベテラン鍋谷友理枝は若手に好影響

 

 

 20代前半の選手がチームの半数以上を占めるトヨタ車体クインシーズは、日本代表に登録された大川愛海や、ミドルブロッカー周田夏紀ら若手が力をつけている。髙橋悠監督体制2年目で、ファイナル進出を目指す今季、経験豊富なベテラン鍋谷友理枝の加入は大きい。

 

 鍋谷と同じアウトサイドヒッターの鴫原ひなたキャプテンは「自分自身、スパイクの得点力を課題にしているのですが、鍋谷さんは得点のレパートリーが多くてすごく勉強になっています」とお手本にする一人だ。

 

 プレーはもちろん、経験豊富な鍋谷の言葉には学ぶことばかりだという。

「自分からガツガツ言うわけではなくて、『何かありますか?』と聞いたら、『強いて言うなら…』といつも下から発言してくださります。言葉のチョイスがすごくしっくりくるし、新しい視点の言葉をくれるので。勉強になることばかりです」

 

 コートを離れても「プライベートでもすごく優しい方で、包容力があって、見習うところしかない。お姉さんみたいでありがたいです」と頼もしい存在。昨シーズン8位からの上位進出へ、若手とベテランの化学反応に期待だ。

 

 

デンソー、PFUで主力として活躍してきた鍋谷

 

 

文/田中風太(編集部)

写真/山岡邦彦、中川和泉(NBP

 

 

V1女子 今週末の試合予定

10月21日(土)

SAGAアリーナ(佐賀)

13時5分〜

久光スプリングス−埼玉上尾メディックス

16時5分〜

JTマーヴェラス−トヨタ車体クインシーズ

 

10月22日(日)

SAGAアリーナ(佐賀)

12時5分〜

久光スプリングス−トヨタ車体クインシーズ

16時5分〜

埼玉上尾メディックス−JTマーヴェラス

 

 

 

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