秋季リーグ戦1位の筑波大に逆転勝ちした青山学院大と、東海大、東京女体大が皇后杯ファイナルラウンドへ
- V男子
- 2023.10.24
令和5年度天皇杯・皇后杯全日本6人制バレーボール選手権大会関東ブロックラウンド(女子)が10月21日(土)、武蔵野の森総合スポーツプラザ(東京)で行われた。青山学院大、東海大、東京女体大が12月8日(金)から同会場ほかで開催されるファイナルラウンドへの出場を決めた
青山学院大
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青山学院大
筑波大に涙の勝利
青山学院大が、涙のファイナル進出を決めた。秋季リーグ戦ではストレート負けを喫するなど、4年生が入学後は一度も勝ったことがない筑波大に逆転勝ち。試合後、選手たちは目を赤くして抱き合った。セッターの勝又心キャプテンは「勝ててほんとうにうれしいです」と喜びをかみ締めた。
初戦ではV2の群馬グリーンウイングスにストレート勝ち。「全員が攻撃に参加して、二段トスも決めきる。そして、絶対に粘り負けしない」とチームの約束事を徹底し、続く松蔭大も破り、勢いに乗ってAグループ代表決定戦の筑波大戦へ臨んだ。
第2セットに追いつきながら、第3セットは序盤のビハインドを詰め切れず、18-23と崖っぷち。だが、「とにかく目の前の一点」と集中力を切らさなかった。リリーフサーバー永井楓のサービスエースなどで5連続得点。「何がなんでもという気持ちがありました」とリベロ伊藤鈴夏らの粘り強い守りから攻撃に転じ、試合をひっくり返した。
スタメンには4年生が2人と下級生がメインだが、勝又キャプテンは「自分にとって大切なチーム」と絆は強い。11月下旬から行われる全日本インカレでは「絶対にタイトルを取りにいきたい」と秋季リーグ6位からの下剋上を狙う。
Aグループ代表決定戦を制し、青山学院大の選手たちは抱き合って喜んだ
東海大
下北沢成徳高との代表決定戦を制す
東海大が大学生の意地を見せ、本戦の切符をつかんだ。
Bグループ代表決定戦の相手は今年度すでに高校生の全国二冠に輝いた下北沢成徳高(東京)。高校生ながら1回戦でV2の千葉エンゼルクロス、2回戦で日本女体大にストレート勝ちした強敵だ。東海大の宮部愛芽世キャプテンが「やりづらさはありました」と語るように、第1セットは中盤までリードを許す展開。だが、宮部キャプテンの3連続得点などで14-14と追いつくと、17-16からはサービスエース。このセットを25-22で奪った。
第2セットは宮部キャプテンや飯山エミリの活躍もあり、17-10とリードを広げたが、8連続失点で逆転を許した。だが、そこから再び勢いづけたのも頼れるキャプテン。19-18からこの試合3本目のサービスエースを決めた。終盤にもスパイクで得点を重ねてジュースを制した。
秋季リーグ戦を3位で終え、全日本インカレへ臨む。「『やられたな』というラリーもあったので。当たる相手がどこでも、学びとしてつなげていきたいと思います」。高校生との戦いを糧に、インカレ三連覇へ突き進む。
全日本インカレ三連覇を目指す東海大(中央が宮部キャプテン)
東京女体大
日本体大にリベンジを許さず
秋季リーグ戦4位の東京女体大は、同2位の日本体大にストレート勝ち。リーグ戦に続く勝利で、ファイナルラウンドの出場権をつかんだ。
高い警戒度で臨んだCグループ代表決定戦。春季リーグ戦では勝利したものの、吉永有希キャプテンが「完全に相手に対応された」と語るように、東日本インカレではリベンジされた過去があった。「勝った次は対応される経験がありましたが、何としてもファイナルラウンドにつなげたかった」と臨んだ今試合は、第1セットを25-23で先取。第2セット中盤は佐藤彩夏の2本のサービスエースで突き放した。
吉永キャプテンをはじめ、下北沢成徳高(東京)出身の選手がスタメンに5人名を連ねる。パワフルなプレーが持ち味だが、「機動力を伸ばせられれば、もう少し簡単に点を取れると思います。決める一本だけでなく、相手を崩す一本も大事。それができれば成徳のときの自分を超えられるかなと思います」と全日本インカレへのカギを挙げた。大学女王の称号を勝ち取ったうえで、皇后杯の舞台に立ってみせる。
ファイナル出場を決め、笑顔を見せる東京女体大の選手たち(①が吉永キャプテン)
文・写真/田中風太(編集部)
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