“ビーストモード”全開! ヴォレアス張育陞が初のV1で抱く思い「ここにいられるのが幸せです」
- SV男子
- 2023.11.10
ヴォレアス北海道は11月中旬に2週連続でホームゲームを戦う。目指すは、シーズン初白星
今季リーグを前に、選手間投票でキャプテンに選出
2019年に来日し、ヴォレアス一筋5年目。今季のV1初参戦に至るチームの過程を常にともにしてきた。張自身も、V2で連覇を果たした21-22、22-23シーズンでは2年連続で最高殊勲選手賞とリーグ得点王に輝いている。
そうして今季からキャプテンに就任。選手間投票によって選ばれたことに、「もちろんチームメートが信頼してくれたのはうれしかったです」と張はほほえむ。続けて、「ですが試合では変わらず、自分の仕事をしっかりとやって、勝利に貢献できるように頑張りたいです」と言葉に力を込めた。
エド監督もキャプテンの選任は「選手たちが決めました」と言い、その理由について張のファイティングスピリッツを挙げている。つまり、チームが勝利するために自らの務めを果たそうとする、あの姿勢だ。
「例えば、キャプテンとしてたくさん話すようなことはしなくていいと思っています。そこは彼に求めている部分ではありません。彼のアグレッシブさや、得点への貪欲な姿勢でチームを引っ張ってほしいと願っています」
仲間の好プレーにはすかさずサムズアップでたたえる姿も
「もっともっと成長できるように」と張
ビーストモードしかり。あの場面、張はキャプテンとしてではなく、チームの一員、一人のアタッカーとしてコートに立っている。年度でいえば“同期生”の山岸の目にも「キャプテンだからといって、お互いに意識することはなくて。チームを引っ張る彼の姿は、(山岸が入団した)昨シーズンからもずっと同じです」と、その姿は映る。
今、戦うのはチームの夢だったV1のステージ。苦しい船出となっても、張はまっすぐに前を向く。
「V1で戦えるのはうれしいこと。私たちは昇格したばかりのチームなので、成長の過程にあります。もっともっと成長できるように頑張りたいです。
私はチャイニーズタイペイの選手だけれども、チームメートと仲がよくて、すごく雰囲気がいい。このチームにいられることを幸せに感じます」
迫力満点の“ビースト”も、そう話したときの表情は実に温かいものだった。
ビーストモードに突入すれば、感情表現も爆発
(文・写真/坂口功将)
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