日本代表の秋本美空や全国三冠を目指すイェーモンミャら活躍に期待の10選手をチェック【2024春高(女子)】
- 学生
- 2024.01.02
第76回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高)が1月4日(木)に東京体育館(東京都渋谷区)で開幕する。今大会の女子で活躍が楽しみな10人を紹介する
秋本美空(共栄学園高)
秋本美空(共栄学園高〔東京〕)
あきもと・みく/2年/身長184㎝/最高到達301㎝/共栄学園中(東京)/アウトサイドヒッター/全国中学選抜認定選手(2021年度)、U18日本代表(22年度)、日本代表、U19日本代表(23年度)
今年度、高校生では唯一日本代表に選ばれた逸材。8月の第18回世界U19女子選手権大会(クロアチア)では全9試合にスタメン出場を果たし、惜しくも4位に終わったが、得点源として活躍した。今季最初で最後の全国大会となる春高で、進化した姿を見せる。
イェー モン ミャ(下北沢成徳高〔東京〕)
2年/身長175㎝/最高到達300㎝/北沢中(東京)/アウトサイドヒッター
今季からエースを任され、インターハイ、国体でともにチームを頂点へ。強烈なスパイクだけでなく、軟打もまじえた状況判断の優れたスパイクで得点を量産する。2年生ながら、先輩である内澤明未キャプテンとともにチームを引っ張る、強いリーダーシップも魅力。
上村杏菜(金蘭会高〔大阪〕)
うえむら・あんな/3年/身長168㎝/最高到達301㎝/金蘭会中(大阪)/アウトサイドヒッター/U20日本代表(22年度)
2年生時まではすべての全国大会でメダルを獲得したパワフルエース。これまで抱えていた左すねの痛みが悪化し、6月に手術。春高はスパイカーとして臨む今季最初で最後の全国大会になる。過去2年はともにベスト4だが、有終の美を飾れるか。
2年生エースの西村美波(左)とともに、活躍に期待がかかる上村
井上凜香(就実高〔岡山〕)
いのうえ・りんか/3年/身長167㎝/最高到達283㎝/就実中(岡山)/リベロ
安定感抜群のサーブレシーブを武器に、1年生時には準優勝したインターハイ、優勝した春高でともにリベロ賞に輝いた。キャプテンになった今季は、選抜チームで臨んだ国体で3位に。昨年度の春高では無念の欠場。2年分の思いを背負って、下級生中心のチームをリードする。
笠井季璃(旭川実高〔北海道〕)
かさい・りり/3年/身長175㎝/最高到達306㎝/別海中央中(北海道)/アウトサイドヒッター/U18日本代表(22年度)、U19日本代表(23年度)/トヨタ車体クインシーズ内定
2年連続で国際大会を経験する絶対的エース。選抜チームとして臨んだ国体では4位に導いた。1年生時から週に3日取り組んできたトレーニングの成果も実り、最高到達点は今大会の出場選手中トップ。キャプテンシーも抜群で、チームの垣根を越えて慕われる。
北村萌恵(東京都市大塩尻高〔長野〕)
きたむら・もえ/3年/身長168㎝/最高到達295㎝/臼田中(長野)/オポジット
早いライト攻撃が代名詞で、1年生時から試合経験は豊富。インターハイではキャプテンとして仲間を鼓舞し、初の準優勝に輝いた。昨年度は1回戦敗退と悔しさを味わった春高で、夏を上回る最高の結果を残す。
インターハイでは準優勝に導いた#1北村
畑中未来(進徳女高〔広島〕)
はたなか・みらい/3年/身長170㎝/最高到達286㎝/金蘭会中(大阪)/オポジット
攻守で安定感抜群のプレーに加え、キャプテンとしても欠かせない大黒柱。昨年度のインターハイから3大会連続で金蘭会高に敗れてきたが、インターハイの2回戦でついにリベンジ。ベスト4入りを果たした夏以上の結果で、高校バレーを締めくくる。
岡部詩音(東九州龍谷高〔大分〕)
おかべ・しおん/3年/身長181㎝/最高到達300㎝/鳥栖西中(佐賀)/オポジット/全国高校選抜(23年度)/日立Astemoリヴァーレ内定
高さが武器の東九州龍谷高の得点源。今年2月の全日本ジュニアオールスタードリームマッチではセッターとしてもプレーするなど、スパイクだけでなく、ハンドリング能力の高さも魅力。いきなり大一番となる1回戦の就実高戦で勝利し、チームを勢いづけられるか。
結束美南(習志野高〔千葉〕)
けっそく・みなみ/2年/身長174㎝/最高到達297㎝/八千代松陰中(千葉)/アウトサイドヒッター
38年ぶりの春高県予選優勝に導いた2年生エース。前衛後衛問わずに高い跳躍力を生かしたスパイクを決め、同予選決勝ではインターハイベスト4の敬愛学園高をストレートで下した。初のオレンジコートでも、吹奏楽部の“美爆音”に乗って得点を重ねる。
矢田和香(今治精華〔愛媛〕)
やだ・わか/2年/身長185㎝/最高到達点302㎝/角野中(愛媛)/ミドルブロッカー
ビーチバレーボールU21日本代表として、7月中旬にはチームメートの森川仁湖と共にアジア選手権大会(中国)を経験。春高県予選決勝では、マッチポイントを2度握られながらもひっくり返し、インターハイに続いて初出場を決めた。全国トップクラスの高さを武器に、まずは夏に届かなかった全国大会初勝利を目指す。
今大会トップの高さが魅力の矢田
文/田中風太(編集部)
写真/山岡邦彦(NBP)、田中風太
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