第76回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高)が1月4日(木)に東京体育館(東京都渋谷区)で開幕する。今大会の男子で必見の10人を紹介
亀岡聖成(駿台学園高〔東京〕)
かめおか・せな/3年/身長180㎝/最高到達点325㎝/駿台学園中(東京)/アウトサイドヒッター/U18日本代表(2022年度)
同世代もプレーを参考にするオールラウンダー。テクニック抜群のスパイクに加え、昨年度は第14回アジアU18(ユース)男子選手権大会(イラン)にリベロとして出場し、ベストリベロ賞に輝いた守りも一級品。キャプテンとして強いリーダーシップを見せ、インターハイに続く二冠、そして春高連覇へ導く。
門田凌也(高川学園高〔山口〕)
かどた・りょうや/3年/身長186㎝/最高到達点338㎝/高川学園中(山口)/アウトサイドヒッター
国体ではエースとしてチームを初の日本一へ牽(けん)引した。インナーへの強打や、的確にコースへ打ち分けるミスの少ないスパイクが魅力。ともに順当に勝ち上がれば、3回戦で国体の準々決勝で勝利した駿台学園高(※国体では選抜チーム)と激突。キャプテンとしても、勝ってチームを勢いづけたい。
中上 烈(洛南〔京都〕)
なかがみ・れつ/2年/身長190㎝/最高到達点340㎝/長浜北中(滋賀)/アウトサイドヒッター/全国中学生選抜 認定選手(21年度)
全国私立高等学校選手権大会(さくらVOLLEY)には入学前にデビューし、洛南高では1年生時からエースを任される。今年の春高府予選決勝ではライバルの東山高をフルセットの末に下し、チームを5年ぶりの本戦出場に導いた。前衛後衛問わず打ち込むパワフルなスパイクを武器に、初の全国大会でブレイクの予感。
小山海皇(昇陽高〔大阪〕)
こやま・みこと/3年/身長184㎝/最高到達点333㎝/昇陽中(大阪)/オポジット
1年生時から得点源を担うサウスポーエース。2年生時にすべての全国大会に初出場し、今季はチームをさくらVOLLEY初優勝、インターハイ初のベスト4に導いた。昨年度は満足のいくプレーができず、1回戦敗退に終わった春高で、大黒柱としてフル回転する。
堤 凰惺(福井工大附福井高〔福井〕)
つつみ・おうせ/3年/身長189㎝/最高到達点335㎝/鯖江中(福井)/アウトサイドヒッター/全国高校選抜(23年度)
インターハイでは、パワフルなスパイクを武器に、エースでキャプテンとしてチームを初の全国ベスト4へ。エースの一角として出場した昨年度の春高では、準々決勝で鎮西高(熊本)に敗戦。オレンジコートでも、夏に続いてチームの歴史を変えてみせる。
森 日々輝(川内商工高〔鹿児島〕)
もり・ひびき/3年/身長175㎝/最高到達点327㎝/大口中央中(鹿児島)/セッター
多彩な攻撃が持ち味の川内商工高の心臓。柔らかいハンドリングを武器に1年生時からレギュラーを務め、スパイカー陣の打ちやすいトスを追求する。今季、インターハイではベスト8、地元で行われた国体では選抜チームで3位。初の頂点を見据え、指先に思いを込める。
井坂太郎(鎮西高〔熊本〕)
いざか・たろう/3年/身長185㎝/最高到達点336㎝/長嶺中(熊本)/アウトサイドヒッター/全国高校選抜(23年度)キャプテン
舛本颯真(中央大1年)のあとを継ぎ、エースでキャプテンの重責を担う。春高県予選決勝では右肩に痛みを抱えながらプレーし、本戦でベストパフォーマンスを発揮できるかは不明。それでも、昨年度は準優勝した春高で、3年間の集大成を見せられるか。
葭原逢太(東福岡高〔福岡〕)
よしはら・おうた/3年/身長184㎝/最高到達点337㎝/三筑中(福岡)/アウトサイドヒッター/U18日本代表(22年度)、U19日本代表(23年度)キャプテン
2年生時、3年生時とキャプテン、そして本職ではないセッターとしてアンダーエイジカテゴリー日本代表で活躍。東福岡高では、今季は2年生中心のチームをエースでキャプテンとしてまとめる。今季初の全国大会出場を決めた春高県予選決勝では、直前に左足首をねんざし、万全ではないなかでプレー。本戦ではさらに高いパフォーマンスに期待だ。
ローゼン マーク有廉ジュニア(土浦日大高〔茨城〕)
ろーぜん・まーくあれんじゅにあ/3年/身長190㎝/最高到達点345㎝/滑川中(茨城)/ミドルブロッカー/U18日本代表(22年度)
アメリカの血が流れる爆発力のあるミドルブロッカー。レギュラーをつかみ、U18日本代表に選出された2年生時からパワーアップし、高さを生かした攻撃に加え、バックアタックなども磨きをかけてきた。初戦の相手はインターハイの3回戦でフルセットの末に敗れた昇陽高。リベンジを果たし、チームを目標のセンターコートに連れていく。
白野大稀(正智深谷〔埼玉〕)
しろの・たいき/3年/身長188㎝/最高到達点347㎝/富士見西中(埼玉)/アウトサイドヒッター
今大会屈指のハイジャンパー。2年生時には新型コロナウイルスの影響でインターハイの出場を辞退。その後に取り組んだトレーニングの成果が実り、1年間で最高到達点は10㎝以上アップした。チームとしては11年ぶり、そして自身初のオレンジコートでインパクトを与える。
文/田中風太(編集部)
写真/山岡邦彦(NBP)、田中風太
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