JOC杯で兵庫女子の神野華凜と福井女子の江間心美が交わした友情 チームの垣根を越えて
- 中学生
- 2024.01.19
涙する神野を福井県選抜の面々が包み込むように励ます
「バレーボールが好き」という純粋な思いが交流を生んだ
決して一緒に過ごした時間が長いわけではない。それでも、試合後には神野の元へ、江間やほかの福井県選抜の選手が駆け寄った。涙する自分を抱きしめたその優しさに、神野は胸を打たれた。
「すごくうれしかったです。敵なのに…。敵なんですけど、ある意味、負ける相手が福井でよかった、と思えるチームでした」
神野自身、JOC杯の活動の中でチームの垣根を越えて交流を持とうとしたのには理由があった。
「純粋に、バレーボールが好きなんで。いろんな人たちと交流して、いろんなバレーボールを知りたいし、一緒にやりたいからです」
コート上と同じように、“つながる”ことに喜びを感じていたのである。
そんな2人は、どうやら高校でチームメートになるという。「一緒に支え合って、成長したい」と神野が言えば、「一緒に日本一を目指して頑張りたいです」と江間。
次のステージでも、同じコートに立つ。今度はネットに向かって同じ側で、ボールも、思いもつなぐ。
高校では同じユニフォームを着て、手を取り合う姿が見られることだろう
(文・写真/坂口功将)
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