バレーボールのイタリア・セリエA女子は現地2月17日、18日にコッパイタリア(カップ戦)のファイナルがトリエステで行われ、ここまでリーグ戦(レギュラーシーズン)で開幕20連勝中のコネリアーノが通算6度目の頂点に輝いた。
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コネリアーノは準決勝でキエーリを難なく撃破すると、決勝ではミラノをフルセットの激闘の末に下して優勝。オポジットのイザベル・ハーク(スウェーデン)がチーム最多23得点、ケルシー・ロビンソン(アメリカ)が14得点と続いた。対するミラノは大エースのパオラ・エゴヌ(イタリア)が35得点、アタックの打数は驚異の72本と気を吐いたが、最後はミスに泣いた。
なお、MVPにはキャプテンでセッターのヨアナ・ウォロシュ(ポーランド)が選出されている。
MVPに輝いたウォロシュ
準決勝進出のキエーリは女子U16日本代表でコーチを務めた林謙人が在籍
そのコネリアーノに準決勝で屈したキエーリには、日本人の林謙人がアシスタントコーチとして在籍。主に、相手チームの攻撃に関する分析と対策を担当しており、ここまでリーグ戦で14チーム中5位(11勝9敗)の成績に貢献している。
コネリアーノ戦を振り返り、「アタックの決定率はもちろん、決定本数ではっきりと差が出た」と白旗を挙げ、中でも「ウォロシュ選手は常に高い位置でトスをさばき、ミドルブロッカーの最大打点を生かしていましたが、自分たちは真逆で攻撃が通らなかった」と敗因を語った。
また、Vリーグのトヨタ車体クインシーズ在籍時にチームメートだったケルシーを引き合いに出し、「アタックに入った彼女がリバウンドをとって、それを自分で拾って、切り返す。そうした動きがチーム全体のプレーの中にしっかりと想定のうえで落とし込まれている点が、コネリアーノに備わっているうまさ」とその強さに感心した。
攻守でハイレベルなケルシー
コッパイタリアはイタリア最東端の都市トリエステのアリーナ「パラトリエステ」で開催され、観客は連日6000人超え。林は「チームや選手も真剣なのですが、それ以上に、お祭りを楽しむような雰囲気でした。もっともっとチームとしていいプレーが見せられた、と思いますが、この舞台で戦えること自体がなかなか得られない経験なので。まだ続くリーグ戦やCEVカップに向けて課題を克服していきたい」と前を向いた。
昨年は女子U16日本代表のコーチを務めた林
(取材・写真/坂口功将)
■セリエA 女子/コッパイタリア2024
優勝:コネリアーノ
準優勝:ミラノ
第3位:キエーリ、スカンディッチ
※石川真佑が所属するフィレンツェはベスト8(準々決勝)敗退
=決勝=
コネリアーノ 3(25-21,22-25,25-19,19-25,15-11)2 ミラノ
=準決勝=
コネリアーノ 3(25-18,25-16,25-12)0 キエーリ
ミラノ 3(21-25,25-16,25-17,14-25,15-10)2 スカンディッチ
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