207cmのサウスポーに訪れたビッグチャンス
早稲田大1年で昨年末は全日本インカレ制覇に貢献したサウスポーの長身ミドルブロッカー、男子日本代表の麻野堅斗が2月20日にイタリアへと旅立った。目的地はバレーボールファンならおなじみ、石川祐希が大きな存在感を放つセリエAのミラノである。
オリンピックイヤーのネーションズリーグでアピールを
宮浦健人が活躍するフランスのパリへ昨年末に渡り、リーグ戦への出場も果たしている甲斐優斗(専修大2年)と同様、麻野の挑戦は公益財団法人日本バレーボール協会管轄のもとで実現した。19歳、一人での初海外。出発前の心境を聞くと、麻野は「不安もありますし、でもワクワクもあるので、わからなくなっていますね」と笑った。
「祐希さんがいるので、少しは安心した気持ちもあります」とは言うが、石川本人と連絡をとったわけではないらしく「祐希さんに頼ってしまうのはよくないので、なるべく自分一人になってもなんとかしないとな、という気持ちはあります」と話す。チーム単位での活動だった従来の海外遠征とは異なる今回、プレー以外の面でも幅広く鍛えられるに違いない。
これまでは映像で見ていたセリエAの世界。海外生活は苦手、とはにかむが、「いろいろな国の代表など有名な選手が集まっている、高いレベルの中で練習に出られるだけでもいい経験になるので、今回行けることにうれしさを感じています」と、アスリートらしい喜びも語っていた。イタリアのシーズンはこれから重要な局面を迎えることもあり、練習生としての扱いだが、直近の目標であるネーションズリーグでアピールを果たすため、そして将来を見据えた上でも、貴重なステップアップの機会となることだろう。
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